暑い、暑い、暑い夏も気づけばもう半分をすぎたような気がします。
お盆が過ぎて平成最後の8月も折り返し地点。
元町映画館では8周年という記念日が目前に控えていますが、この暑い夏に見て欲しい作品があります。
それはフルーツ・チャン監督の
『メイド・イン・ホンコン』

暑い夏にぴったりの香港の青春映画。ゲリラ的な撮影、暑い香港の夏をぎゅっと映像の中に閉じ込めたような作品で、1997年の公開からおよそ20年ぶりに4Kレストア・デジタルリマスター版での上映となります。
上映に合わせて当館では毎月恒例の元映試写会を実施。

(試写会司会の元町映画館スタッフ 宮本)
神戸で活躍するマスコミの方やお店スタッフさんは本作をどう観たのか、今まで以上に熱量の高いコメントが集まりました。

上映された当時サラリーマンバリバリだった僕は、完全にカルチャーからもっとも縁遠い生活を送っており、当時感じていたスノッブたちが、おしゃれ目線で揶揄しながら、半笑いの暴力最高映画は全く通ってなく(『トレインスポッティング』も芸術系の大学出た人しか見たらあかん映画だと思ってました)、今回の4K版で初めて見たのですが、なんだ僕が通った「竜二」「チンピラ」や「岸和田少年愚連隊」「鉄コン筋クリート」野島伸司じゃないか!!と小躍りしました。
当時の映像は知らないのですが、今回、音楽や映像の綺麗さもあいまって、松本大洋感が溢れだし、そっか!サム・リーは、ピンポンの流れ!ともう色々高まりました。
見てない若い人は、一応名作と呼ばれているので構えるかもですが、全然前のめりで「サム・リーカッケーー!!」って、ヒューヒュー言いながら見て欲しいです。
・西田智浩さん
・ViVO,VA

中国返還期製作の映画、当時たくさん観たなあ。私自身も震災を経験で多感な時期だったのでいろんなことを思い出した。
「若さは、無敵」をこれでもかと詰め込んだ当時の香港の熱量がハンパなくて改めて震えた。
・田名部真理さん
・ラジオMC

20年を経ても色あせない映画でした。当時も話題になっていたでしょうが、今観ると、香港の街並みや夕暮れの光が映画を新鮮な気持ちで目にうつりました。墓場でのチャウやペンの佇まいが印象的!個人的に『マイ・プライベート・アイダホ』の20年前のポスターを思い出しました。リバーフェニックスの上映をしてほしい!
・toiroさん
・元toiro

どうにもならない中秋、ロンやペンがとても素直に演じられていた。大人になればごまかしたり逃げたりやり直せるけど。
香港の猥雑な様子や、若者の破調を思わせるエネルギーが感じられてスクリーンが生き生きとみえました。
・三瓶ひとみさん
・ジュンク堂書店三宮店
生きるとは何か、死ぬとは何か、大人になるとは…
若さゆえのピュアさが爆発した、眩しすぎる映画でした。
10代で経験すべきことは10代のうちに。20代でやるべきことは20代のうちに、今の自分がやりたいこととやらないといけないことはなんだろうか。
・ラジオDJ
・藤野孝教さん
香港のユースカルチャーがここにあった!
・安井麻人さん
・音楽家
若いが故に“死”と隣り合わせなのか、最後の三者の手紙(遺書)が強烈で打ちひしがれた。
基地も香港の日常風景も青春映画たるシーンも死に様も美しかった。美しいのに全てが激しくて祈りであふれていた。
・キムラユウナさん
・大学院生(神戸大学大学院国際文化学研究科)

フルーツ・チャン3部作は全て好きで、特に本作は20年前に神戸アートビレッジセンターのPFF映画祭で観た時から大好きな作品。香港当時の空気がオールロケで真空パックされて浮かび上がる。素晴らしい映画。一つの手紙を人を繋げるのは映画の魔法。
・森本アリさん
・旧グッゲンハイム邸
〜〜〜
いかがでしょうか。
20年前の作品は今観てもよい!!
とおっしゃるかたが大勢です。
作られた国の雰囲気が伝わるのも映画ならではないかと思います。
香港の若者たちの疾走感、刹那感をぜひ劇場で体験してもらいです!!
『メイド・イン・ホンコン』
(監督:フルーツ・チャン/1997年/香港/108分/香港製造 Made in
上映スケジュール
〜8/17(金)まで
・15:50〜
・20:00〜
8/18(土)〜8/24(金)
15:10〜
公式サイト
『メイド・イン・ホンコン」公式サイト©Teamwork Production House Ltd./Nicetop Independent Ltd.
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