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新コーナー!!元映試写会『ガザの美容室』編

映画で神戸を盛り上げる。

神戸が映画を盛り上げる。


そんな想いで始まったこの「元映試写会」


元町映画館(以下当館)がおすすめする作品を関係者の方々に当館上映前にご覧いただき、作品への想いをお答えいただいております。

みなさんが知っているあの有名人、あのお店のスタッフなど。
ジャンルも立場も様々な方々の作品へん感想をお楽しみください。

そして少しでも気になる作品があれば迷わずご覧いただきたいです。

作品に出逢うのは本当に一期一会。

ガザ_メイン


今回は当館で7/21(土)から上映中の『ガザの美容室』
『ガザの美容室』(監督:タルザン・ナサール、アラブ・ナサール/2015年/パレスチナ・フランス・カタール合作/84分/Degrade)
✴︎イントロ/あらすじ✴︎
第68回カンヌ国際映画祭批評家週間出品作品。
パレスチナ自治区ガザのある美容室を舞台にした人間ドラマ。いつ死んでもおかしくない緊迫した状況のなかでたくましく生きる13人の女性たちの姿を描く。
クリスティンが経営する美容院には離婚調停中の妊婦や信心深い女性など様々な立場の人がおもいおもいの時間を過ごしていた。しかし通りの向こうで起こった発砲により事態は一変する。戦火のなかで取り残された美容院の中で、女性たちはたわいのない毎日を送ることで抵抗を試みるが…。
公式サイト
『ガザの美容室』




このような作品を初めて観たという参加者も非常に多いなか、それぞれが想い想いに感想を記入していただきました。

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『ガザの美容室』元映試写会 7/13回
参加者で匿名希望のかたはペンネームなどになっております。ご了承ください。

女のサガを濃密に見せつけられる84分のガザの旅だった
・SARIさん
・ラジオ関西


女と男、内と外、生と死の間を生き来している感じを受けた。政治と生活がつながっている世界を表現している。哲学のような後味の悪さが残る映画だが、色々考えさせられる問題を与えてくれた。私はおすすめしたいと思う。美容室という場がリアル間を出していた。
5日ほど前に、元町映画館の方からメールが入りました。試写会のお知らせだったのです。 私は私の学部時代の副専攻が「フィルム・スタディーズ」だったこともあり、アート系の映画を分析するのが大好きです。『ガザの美容室』もナラティヴ映画ではなく、ドキュメンタリータッチの映画で、観客である私も美容室の中でいたような感覚にしてくれました。あらすじは添付したサイトをご覧いただけるとわかるので、ご覧ください。
多くの人々が、起承転結がはっきりしているストーリーのある映画を期待しているのだと思います。この映画はストーリーはあまりありません。観客と同じ90分間に起こる出来事。 
ガザという土地がどのようなところなのかを知っていることが前提なのですが、この映画はとある美容室の中で展開されていきます。ガザでは政治と宗教の問題がたくさんありすぎて、紛争が絶えません。その中で暮らしている女性を描写した映画です。最初は、立場や境遇の異なる女性たちが、たわいもない会話をしていて、観客である私はカメラと共に視線が移り、一つ一つのひそひそ話を聞き始めます。それが変なのです・・・美容室の外は男性ばかり、銃を持って、仕事もしていない。美容室の中では女性ばかり…。そこでは、年齢も様々、男性パートナーとの関係もうまく行っている人もいれば、うまく行っていない人もいる。美容室の中ではみんながヒジャブを外していて、お互いのプライベートな話をしていました。携帯電話で外の男性と話しながら…。登場人物は、ロシアからの移民の美容師、マフィアの彼氏との関係について悩んでいる美容室のアシスタント。DVの被害者で薬の中毒になりかけている女性、離婚調停中の人もいたり、臨月を迎えた妊婦、その夜に結婚式をするという花嫁とその母親と義母義妹・になる人も。 内と外、女性と男性、生と死など、二項対立的なことを考えさせられたのですが…。それだけではなくって…女性の強さ、弱さ、嫉妬、老いへの恐怖感、結婚や妊娠という経験を語るシーンもあり…。徐々に外の環境が紛争モードへ変化していきます。
停電が起こり、美容室の中もだんだん、非日常へ…。 妊婦は陣痛に苦しみ始め、花嫁は不安で涙が止まらなくなります。銃声が鳴り響き始めると、中の女性たちもパニックになって、争い始めます。そこで、ある一人の女性が「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない。」と言います。とても印象的な言葉でした。 とにかく女性としていろいろ考えさせられる90分でした。(鑑賞後のもやもや感は、哲学カフェと同じ。)
是非、元町映画館に行き、映画をご覧ください。ジェンダーを学ぶ人々に特におすすめです。
追伸:この映画、恐らく舞台化しても面白いかもしれません。
・稲原美苗さん
・神戸大学


これがガザの日常なのだろう。安穏と暮らす私たちの想像を絶する現実が広がる。女性1人1人の自然体の演技が迫力さを増している。パレスチナ問題の現実を知らなければ分りづらい映画だ
・T.K.さん
・神戸親和女子大学


これが日常!!女性たちのセリフには色々な角度からの深い意味がありますが…!?男性の監督ですよね。
・A.K.さん
・神戸親和女子大学


「あれ、これはパレスチナ映画?」というよりフランス映画?」という疑問が最初から最後まで頭を離れなかった映画、良い意味で実験的、飽きさせない。これからどうなるのか(結婚式には出席できるのか?、妊婦は大丈夫なのか?)、そしてライオンの意味は?ダメンズの彼は死んでしまうのか?、という疑問を「何一つ」解決しないままオチもなく映画は終わる。そしてこの余韻、私は一度も他で味わったことがない。それにしてもパレスチナにも「ダメな男とそれに恋して泣くきれいな女性」という描写があるのだと妙なところに感心してしまった。
・M.U.さん
・神戸YWCA


事前に思っていたイメージと全く違って、戦時下のガザであってもたくましく生きる前向きな女性たちへの讃歌的なものとなっているかと思いきや、そんな希望など全くない封鎖されたガザの中でもハマスとファタハのことがあり、女性はただ抑圧されるばかりで救いがない。ライオンがいるのは何?とかロシアからガザにやってくる人がいるの?とか疑問に思うことも多く、誰か専門的な人の解説を聞いてみたいと思った。密室劇で出産間近の妊婦とか結婚式前の花嫁とかサスペンス的な需要はあるものの、解決がない。むずかしい映画だなと思った。ガザの中のハマスとファタハの対立とかコンテクストがわからないとなかなかわかりにくいと思うし、ただ女の世界VS男の戦争の世界という対立で理解できるものではないだろうから、楽しむのが難しいかも?
・秋元孝文さん
・甲南大学


その2へ続く

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執筆者:芋羊甘

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