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ロマンポルノ誕生から45年を経て、再起動(リブート)された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。そんな新しいロマンポルノを、女性目線で観てみようという「元町女子ロマンポルノ部」第5回、最終回です!

5作目は『ホワイトリリー』。



公式サイト→


『女優霊』『リング』で日本のみならず世界でホラー映画ブームを巻き起こした中田秀夫監督の作品で、山口香緒里さん演じる陶芸家と飛鳥凛さん演じるその弟子の女性同士の愛を描いています。


今回の参加メンバーはサユリ(36)、指子(24)、オーカワ(30)、マスター(19)の4名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。

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お寿司が加わるだけで醸し出される法事感




女の子はみんな百合が好き

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マスター(19)

マスター(以下、マ):今まで見た中ではこの作品がいちばん好きやった!

みらい(以下、み):どんなところが?

マ:女×女も、男×女も、両方楽しめるところかな。バイ(セクシャル)の女性はこういう展開好きですよ。女同士で愛し合っているはずやのにそこに割って入る男に身体を許しちゃうっていう。王道的なおいしい展開でした。

み:はるか役の飛鳥凛ちゃんって、マスターちゃんに似てましたよね。

指子(以下、指):私も思った!めっちゃ似てた!

マ:えー、そう?!めっちゃ可愛い人じゃないですか。やったー。

オーカワ(以下、オ):私、酔っぱらうとかわいい女の子に抱きつきたくなるんですよ。それで『ホワイトリリー』に興味があって。百合を期待して来たんやけど、思ったより百合感がなかった。最初と最後以外はほぼ男女の絡みなんで、百合濃度薄い。

み:百合というよりSMというか、はるかと先生は主従の関係が強くて、その精神性を前面的に描いている気がしました。

サユリ(以下、サ):そういうのに萌える人も確実にいるもんね。

み:怒って“イイ”顔と、怒られて“イイ”顔をちゃんとそろえてる感じしましたね。百合をもうちょっと見せてほしかったという気持ちはあるんですが。

マ:女の子はみんな百合好きやんね。

指:女性同士の絡みは直接的なものだけでなく、もうちょっといろんな部分を見せてほしかったなという思いはあるなあ。髪に指を絡めるとか。

み:ああ、なんかわかります。女性同士の絡みの機微を見せようという意思はあまり感じない。

サ:そっちよりも、情念というか精神的な束縛みたいなものを描きたかったんじゃないかな。でもこれがいちばん最初の想像に近かった。ロマンポルノってこういうのでしょ?って思ってた作品に近い。

マ:観に来る女の子は百合好きではあっても、百合マスターではないから、物足りないってことはないんじゃないかな。濡れ場もちゃんとあるし、ロマンポルノを観たって満足感はあるでしょ。

オ:私は初めて観たんやけど、意外に「あ、こんなにちゃんと最後までつながってストーリーがあるんや」と思った。もっとストーリーはお飾りでエロばっかりなのかと…。



ロマンポルノとホラー

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指子(24)

指:NHK-BSでロマンポルノ・リブート・プロジェクトについての番組があって、中田秀夫監督が出演してかつてのロマンポルノの話をしてたんですよ。中田監督はロマンポルノ時代に日活に入社して、助監督として何作か関わって、その後ホラーを撮ってヒットさせたけど、その根底にはロマンポルノがあるって。中田監督のホラーって女性が主人公なんやけど、女の情念を撮りたいと思うと、ホラーとロマンポルノは同じなんやって。この映画では裸になったことがない女優さんを選んだらしくて、より情念みたいなものが浮かび上がるんじゃないかって言ってた。

サ:最初に学んだポルノと、そこから導き出したホラーと。そしてポルノに戻ったらこうなったという作品なんやね。

み:でも、確かにところどころホラーを感じました。

サ:そう!明暗のコントラストとか、顔つきとか。あと、人間の「部位」を追い過ぎ!バストアップとか全体を見せてくれると安心するんやけど、局所に寄りすぎるくらい寄るから怖がらせるシーンじゃなくてもなんか怖い。

指:そのどアップが私はなんか良かった。今まで観たリブート作品ではここまで寄る映像はなかった。

サ:より人間の根源に迫ってる感じよね。

指:足の指も指紋がちゃんと見えるくらい寄ってて、すごくエロスを感じるなあって。

み:今チラシを見てて気づいたんですが、「『リング』の中田秀夫が描く愛の恐怖」って書いてる。

オ:やっぱり恐怖なんだ…!

サ:ふたりの最後の濡れ場で、はるかの股間に顔を埋めてる先生がはるかを見る顔が完全にホラーで。この映画を振り返ろうとするとその顔がサッと頭をよぎってその度にハッてなる。そういうのって確かにホラー的やわ。

み:ふとした瞬間自分の股間にあの顔を発見したら…

一同:イヤーー!!!

み:ラスト、清々しい表情で山道を下っていくっていう、あれもホラー映画のラストシーンによくある感じですよね。

サ:そう!あとあの神社!気になって気になって…。

み:ちょいちょいホラーっ気出してきてますね。



パーフェクトボディの男性あらわる!

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オーカワ(30)

サ:男性も女性もすごくきれいな身体をしてて。先生いくつよ?!って話ですよ。

オ:先生きれいやったよね!

サ:(スマホで調べる)あ!42歳でした!

マ:確かにきれいやけど、だからってあんな年下の男によくいくな~って思っちゃった。

指:20代の男子は年上の女性に絶対興味があるらしいから、あんな風に誘われたらいくんじゃないの?

サ:ある人に聞いたんやけど、男性の好みって《自分の実年齢÷2+7》らしいよ。とはいえ先生はかなり年上ですよね。まあ、きれいやからね。

オ:若い男の人って、年上の女性の年齢がわからんみたい。以前の職場で、20歳の男の子が私の同僚に恋をしたんやけど、彼女って実は彼くらいの息子がいる45歳の女性やったんですよ。彼は30歳くらいやと思ってたんやって。

マ:私の友だちも出会い系で30歳の女性と会ってセックスしてから、「ごめん実は43歳やねん」って言われたって。裸を見ても、間近で顔を見ても、10歳以上サバ読まれてるのわかんないんですね。

指:男性でいちばん好きな部位ってどこ?

オ:私はお尻がいちばん好き。

指:それは裸?

オ:裸じゃない方がいいかな。プリッとしてるのを見るのが好き。

サ:私はここが好き、上腕二頭筋。そんなに盛り盛りしてなくてもいいけど、キュッてなってるのがいい。男性性を感じるのは、盛り“上がってる”っていう部分やと思う。お尻もそうじゃない?

オ:そうそう!キュッと上がって固そうな感じがいい。

サ:どんな要望も満たすのがこの男の子でしたよね。ほんまきれいな身体!

指:彼はパーフェクトやんね。

サ:女子は彼の身体目当てに『ホワイトリリー』観るべきですよ。えーと、1990年生まれ、町井祥真くんだって。特技はスポーツ全般、あ、趣味がボルダリング!

一同:あ~(納得)。

サ:代表作は『ホワイトリリー』と「仮面ライダーエグゼイト」。

指:仮面ライダー系!

マ:『ホワイトリリー』観たら女性人気出るよね!これが出世作になるんだろうな〜。



刺激されちゃう身体

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サユリ(36)

マ:この映画けっこう効果音が強くなかった?

サ:陶芸のシーンとかね!あんなピチャピチャ言わへんって!

み:ろくろ回してるだけであんなヌチッヌチッて言わないですよね。

マ:キスにしろ舌を這わせるにしろ、後から音を入れてるなって感じがした。

指:でも、こういう耳から入るものって興奮するんじゃない?

サ:昔見た雑誌で、いろんな文豪たちがどんな部位に固執してるかっていうのを調べたデータがあって。部位を特定するような言葉を抽出して調べたもので、たとえば夏目漱石は「頭」なのよ。漱石ってちょっと神経症でおかしくなったりしたからね。そんで「指」だったのは川端康成。川端康成は触覚というか「触れる」という感覚をすごく大事にしてたのね。でもこういう文学における身体性っていうのは、圧倒的に明治とか昭和初期の方が多い。現代作家でやると、なんと「心」とかなんですよ。身体性の表現が全然なかったり。じゃあ中田監督はって言うと、百合を描くうえでいちばん大事にしたかったのは“質感”なんじゃないかな。

み:“質感”ですか。

サ:女性が女性を見たっていうのもあるかもしれないけど、今まで出てきた裸の中でもいちばん「触られてる感」というか、映画と同じような感覚を体感しているところはあったよ。

マ:観ながら、自分が触られてるみたいに思えちゃう。

サ:他の作品でも男女の絡みもあったし触られてる場面もあったけど、自分が触られてるって感じることは正直なかった。今日のは「あ、こんな感じ?」とかが、すごくあった。知らない間に中田監督の手法によって、ちゃんと順序だてて触感を攻め寄られていたのかも。陶芸のシーンで湿度のあるところを触ったりとか、ひとつひとつをしっかりおさえられて、見てる間に自分の感覚も開かれてる…そういうところはありましたよ。乳首にツンとくる感覚とか、なかった?

オ:キュッてなる感じあったよね。

サ:この映画を観てのこの感覚って、女子ならではじゃないかな。羞恥心とかも同じように感じられて。

指:たしかに「乳首感」あった。なんか近いと言うかリアルと言うか。

み:これは今まで一度も出てこなかった意見です。

マ:他の作品では「そこに自分の身体はない」って感じで画面の中のセックスを楽しんでたけど、こういう「感覚共有」みたいなものを感じたことは今までなかった。

指:そういえばそうかも。女性ならではの皮膚感覚?

サ:私たちが女性やからそうなったのか、中田監督の細かいディティールとか音とかに、一歩ずつ一歩ずつツボを押されて、最後に「バーン!」ときたのか(笑)。

マ:ウブな友だち連れて観に来たい!

指:やっぱり女性同士の絡みを、女性が観るからじゃないかなあ。

み:でもよく考えると、ホラーもそうですよね。じわじわお客さんの感覚を開いていって、そんで「バーン!」でしょ。

オ:ロマンポルノとホラーが一緒っていう、インタビューで言ってはったのはそういうことなんですね!

指:ああ~、そういうことか!でもたしかにそうやと思う!

サ:ホラーでもすぐに怖いのが「バーン!」と出てきたって「…」やもん。でも局所的に「ここ集中して」って誘導されるというか、ふわっとサブリミナルされているのかもしれないですよね。

み:そうか、中田監督はそういう映画を撮る人だったのか…!

指:やっぱり根底にはロマンポルノがあったんですね。




いかがでしたでしょうか?

日活の《ロマンポルノ・リブート・プロジェクト》に合わせて実施した元町女子ロマンポルノ部座談会もこれにて終了です。毎回本っっっ当に楽し過ぎて、文字起こしの度にニヤニヤしてしまっていました。おひとりで観るのも、カップルで観るのももちろん良いと思いますが、女性同士で観て語り合う楽しさったらたまりません。

ぜひこの機会に、ロマンポルノという文化に女子もどんどん触れてみてほしいなと思っています。

この企画では何度も「男性的にこれはどうなの?」という疑問が飛び出しました。

そこで!!

元町シネクラブ番外編《ロマンポルノ・リブート・プロジェクト》の開催が決定!
詳細→

1作でも観られた方、異性の意見も聞いてみたい方、ぜひぜひご参加ください!!座談会メンバーも(正体は明かしませんが)参加するかもしれません♪

どうぞお楽しみに!

(mirai)

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