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ロマンポルノ誕生から45年を経て、再起動(リブート)された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。そんな新しいロマンポルノを、女性目線で観てみようという「元町女子ロマンポルノ部」第3回、いよいよ後半戦です!


3作目は『牝猫たち』。



公式サイト→

『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が、新鋭の井端珠里、真上さつき、美知枝を主役に現代に生きる女性の姿を描いた作品です。


今回のメンバーはフラミンゴ(29)、ナナコ(21)、ケイコ(26)、マスター(19)、ミキ(29)の5名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。


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部員からの差し入れでいつもよりお菓子が豪華です




見どころはとろサーモン?!

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ナナコ(21)

ナナコ(以下、ナ):ロマンポルノ初めて観たんですけど、もっとネチョネチョしてて“肉欲”って感じでいやらしいものかと思ってたら、そうじゃなくてびっくりした!思ってるより広い世界なんだなって思いました。あと、音がすごく良くて。

ミキ(以下、ミ):音楽良かったよねー!

ナ:音楽がすごく良かったのもあって、小説を読んでいるのに近い感覚だったな。

みらい(以下、み):なるほど、小説。ちなみにエロ小説は読むの?

ナ:読みますね。面白いです。ライトなものばっかりだけど、いわゆる官能小説みたいなオジサン系も面白そうなので手を出してみたい。

マスター(以下、マ):私も小説好きです。小説は映像より情報が少ない分、隠語を使ったりしてコッテリ描写することが多いので、もっとフィクション感がある。

フラミンゴ(以下、フ):隠語といえば、図書館で隠語の辞典みたいなのを借りたことあるなあ。

ミ:そんなんあるん?!

フ:偶然見つけてめっちゃ面白いと思って借りた(笑)。「イチジク」はナニ、とかひとつひとつ説明されてるの。

ケイコ(以下、ケ):そういえばとろサーモンが出てるのビックリした!しかも縛られてるし(笑)。

ナ:ガッツリ出てたよね。

ミ:前にとろサーモンがテレビに出てたとき、この撮影で乳首とか触られてつい反応しちゃって、「勃ってんじゃねえ!」って何度も撮り直しさせられたって言ってた(笑)。



「ポルノ」じゃなくて「映画」

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フラミンゴ(29)

み:私はこの作品好きです。底辺から這い上がるみたいな、“ドラマ”を必要としない人たちの現代性みたいなものを感じられました。

マ:女の人を描いているのに粘着っぽくなくて観てて気持ちいい。

ミ:サバサバしてるよね。

ナ:3人の人生を観て考えさせられるし、絶望と希望だけじゃないんだなって思った。希望がもしなくなっても、それは絶望じゃないんだって。絶望も希望も関係なしに、「私は生きていくんだ」っていう姿がいい。

マ:うじうじしがちな女友だちに観せたい!この映画の中で誰ひとりとして、仕事が辛いとかしんどいとか泣きごとを言わないし、客が悪いとか店長がムカつくとか自分を被害者にするような発言もしない。誰にも相談せずに自分自身で明日の生き方を考えてる。こういう女の生き様をもっと観るといいと思う。

ミ:卑下しないし、人のせいにしない、自分も責めない。

フ:男性の方がじめっとしてたよね。

ナ:女性たちはまさに「牝猫」。すり寄ってくるけど抱こうとすると逃げるみたいな。

ミ:私は「男ってダメだな~」と思った。特に結依が入れ込んじゃうお客。日常の鬱憤をセックスで晴らしているような気がする。

ケ:この作品は女性たちの性欲とは別の部分でのセックス描写だったので、セックスっていいなあとか興奮するっていう感じはなかったな。

ミ:ドラマとしてガッツリ観ちゃいましたね。これは男性も観て興奮するってことにはならないんじゃないかな。

み:そう考えるとこれはロマンポルノなんでしょうか(笑)?

ケ:もうこれは「映画」ですよ。

マ:“風俗嬢の実態”みたいな、嫌な客とか女同士のドロドロとか汚い部分を出すような作品じゃなくて、映画として本当に面白かった。

ミ:風俗嬢を変に色付けせず、淡々と描いているのが良かった。風俗嬢を不幸なものとみなすんじゃなくて、ちゃんと楽しいと彼女たちに思わせてたのも良かったな。



野良猫としての生き方

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ミキ(29)

ミ:面白かったし、興味深いところがたくさんあった。何もかも無くして「セックスでもしとくか!」みたいな終盤とか。

み:あのくだりは最高でしたね!

ケ:屋上のシーンで「これはクライマックスだな」と思って、そこからは収束に向かっていくのかと思いきや軽快な音楽とともに思ってもみなかった方向にいったので、すごいな~と思いました。

フ:みんなゆるいっていうか、あのまま変わらないんだろうなって思わせる感じでしたね。

ケ:現状打破はしない感じだよね。

ケ:雅子は最終的に店長と一緒になるのかと思いきやそうでもなく。

み:雅子は野良猫ですね。帰れる家はあってもそれを自分の意思で捨ててそうだし、どこにも居着かない感じ。

ケ:この後あの引きこもりのお客さんの家に行くことあるのかな。

ナ:気が向いたら行くんじゃない?店長のところでもどこでも、気が向けばって感じ。

ケ:ああ~。そういう生き方って楽しそうな気がする。縛られないって憧れるなあ

ミ:それでいるには辛い目も痛い目も自分で引き受ける覚悟がないとダメだよね。雅子は強い。「まっすぐ私を傷つけて」なんて、強くないと言えない

ケ:すごい言葉ですよね。

ミ:あの言葉を予告編で聞いて、絶対観たいって思った。

み:あの屋上でのセックスは、結局どっちの意味だったんだろう。

フ:ここは解釈が分かれそうですよね。

マ:雅子見てると、男の人への接し方がすごく参考になるなーって思った。小悪魔っぽいっていうか、ちょっとやってみたくなる。

ミ:雅子の簡単に手に入らない感じは学びたい…!

ケ:真似したらモテるかなあ。



セックスで埋める穴

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ケイコ(26)

ケ:緊縛ショーで遊んだ帰りに、雅子がふと涙を流すシーン「めっちゃわかる」って思った。楽しかったあと独りになってふと涙が出ることがあるんですよ。

ナ:人間がもともと持ってる寂しさみたいな感じ?誰でも独りなんだってふとした瞬間に自覚しちゃうような。

ケ:私の場合は寂しいっていう感情でもない気がする。わけもなく泣きたくなる。

ミ:揺り戻し?

ケ:いろんな感情を常に人って持ってると思うんやけど、それぞれが突出する日常なんてそんなにないじゃないですか。その混ざり合った感じで、うまく言葉にできないなあ…。泣くのに理由なんかないんですよ。でも泣いてるだけじゃなくて歩くっていうのが重要。歩くんですよ、ああいうときは

ミ:一時的にせよセックスで埋まる穴はあるんだと思いました。

み:それは物理的な“穴”じゃなく…

一同:(笑)!オヤジ!

ミ:愛情が介在しないセックスで心の隙間を満たして、でも終わるとやっぱりその隙間は空いたままなんだなぁと。

み:愛し愛されるセックスというのは存在しますか?好きな人とするのはそりゃまあ幸せだけど、好きな人とするのと好きじゃない人とするのと違いってあんまりよくわからない。

フ:罪悪感…とか。好きじゃない人とやっちゃったっていう。

ケ:じゃあセックスから始まる恋愛っていうのはなし?

フ:うーん…いや、ありか。うん、ありだなあ。相手によるのかなあ。

み:大好きな人とセックスしたっていう達成感というか、ゴールテープ切った感はあるかもしれないけど、する内容に変わりはないし、裸で抱き合うのは誰が相手でも気持ちいいでしょ。

ミ:好きじゃないけど肌が合う人と、ものすごく好きだけどしてみたらまったくダメっていうのはどっちが幸せなんやろう。

み:そりゃーどっちも不幸だねえ(笑)。



下着にもキャラクターが

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マスター(19)

マ:ロマンポルノ観たら自分の将来にちょっと不安を覚えちゃうな。恋愛マンガだとそんな風には思わないのに、やっぱりリアリティがあるからかな。

ナ:風俗嬢って、お客に選ばれるという側面があるじゃないですか。女性は選ばれる側なんだって思っちゃうところもあるんじゃないかな。

フ:選ばれるし、受け容れる側だもんね。

み:どう考えたって男のための産業ですからね。

ケ:私はロマンポルノを観ると自分の胸がもっと大きくなんないかなって思う…。

ミ:でもこの作品の女性はみんなささやかな胸だったよ(笑)。

み:下着にもキャラクターが反映されているように感じましたね。話は逸れますが、里枝は脱いだらおっぱい小さいのに、ブラ着けてるときはけっこうモリッとなってて、下着の力すごいって思いました(笑)。

ナ:いや、下着の力はすごいですよ!

フ:あんなん観たら下着ちゃんとしとかなあかんなって、ちょっと美意識高まりました…。みんなキレイな身体やし。

ミ:でも、下着変えると本当に違いますよ。

フ:ずっとブラトップやし…。

ミ:あ!それはもうやめましょう!

フ:えー。今日もブラトップ。

ミ:だめだめだめ。男の人はね、ホックを外したいんだよ!男の人って、下着姿を愛でる人と下着なんてまったく目に入ってない人がいますよね。

み:9割くらいの男は目に入ってないんじゃないの?「早く中身!早く中身!」って思ってますよ。

ミ:下着好きな人もいますよ。「あ、可愛い」とか「キレイな色!」とか言うの。

フ:それ、嬉しい!




いかがでしたでしょうか?

終盤、だいぶ話が逸れてましたが…これもまた女子どうしで話す醍醐味ってところでしょうか。特にこの作品は、女子どうしで観ていっぱい話ができる作品だと思いました。

次回は園子温監督の『アンチポルノ』でお届けします。どうぞお楽しみに!

(mirai)

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