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パララックス・レビュー!!


八作目 私たちのハァハァ

【あらすじ】
日本のロックバンド『クリープハイプ』のライブを見に行くため、福岡から東京まで自転車で向かうことを決意した女子高生四人組、一ノ瀬、さっつん、チエ、文子。しかし、1000キロという道のりは彼女らの想像以上に困難だった…。

【見所】
混在するリアルとアンリアル 新たな視点で自分の『世界観』を見つめ直す

自転車に乗っていると、徒歩ではいけないようなところに、すんなり行けてしまいます。
また、車の中からでは見逃してしまう風景も手に入れられます。
思ったより近かったり、でもやっぱり遠かったり。
隙間を味わう、これが自転車旅の醍醐味ではないでしょうか。

自分たちの世界は自分たちにしか見ることができませんが、カメラがあれば、それを撮って誰かに見せることができます。
自分たちが面白いと思ったものは、他人にとってはどうなのか。
いいと思ったものは本当にいいものなのか。
Twitterのリツイート数は、その指標になりつつあります。

それは共有と同時に、強要をも孕んでいます。
もしかしたら音楽は、それに近い存在であるのかもしれません。
アーティストに感化されたファンたちは、自分たちの世界を、『世界観』を他人に押し付けているようなものなのかもしれません。

映画の中では、基本的に彼女らの手持ちカメラの中の世界を見ることになりますが、そうではなく、彼女らを見つめている他人の視線になることがあります。
四人の世界と、他人の世界が繰り返されるのです。
奇しくも四人とは、溺愛する『クリープハイプ』のメンバーと同じ数であります。

遠くのゴールに向けて、ただひたすらペダルを漕ぐ女子高生たちは、現代社会の光を一身に受けて、徐々に疲弊してゆきます。
次々と隙間に入り込む他人の世界に、『世界観』が潰されてしまいそうになります。

瑞々しいロードムービーであるこの映画。
そしてロードムービーといえばアメリカンニューシネマ。
語呂の似ているジャパンニューウェーブという企画を代表するような、新しい存在です。

(是木遥)
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