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《STAFF REVIEW》10/3公開『ローリング』その②



《STAFF REVIEW》10/3公開『ローリング』その②
『ローリング』
舞台は茨城県、水戸市。水戸のおしぼり工場で働く貫一(三浦貴大)は盗撮事件を起こした元高校教師の権藤(川瀬陽太)と再会する。東京から連れて来たキャバクラ嬢みはり(柳英里紗)に貫一が一目惚れしたことから、平和な水戸を舞台に善悪の判断が付きにくい騒動へと進んで行く。

「私はもともと教師なんて向いていなかったんです」この言葉が冒頭からこの映画の転落が始まる。そりゃ、盗撮したんだから、向いてないよと初めは私も思っていました。でもそうじゃなかったんです。この教師あって教え子あり。飲んだ勢いで取っておいた盗撮映像。酒を飲みながら成人を迎えた教え子が何とも言えない感想を言い合いながら映像に釘付けになる。

権藤に隠れて映像を見る生徒。「起きて、先生」とシャツをはだけて仰向けになっている場合でないと教えたくなる。
こんなにダメな醜態をさらしながら「教え子たちよ、ありがとう。私は一からやり直します」と言い切るのが何とも笑える。

貫一から紹介された仕事もすぐにやめ、近くの主婦を昼間から寝取る。はれて貫一の彼女になったみはりにも手を出す。でもなぜか、嫌いになれない。開き直って、弱みを全面に出しているから。犬と一緒だ。はい、降参ですよと言わんばかりに。

その権藤に翻弄される貫一とみはりのラブシーンもこの映画の重要なシーンだ。落ちぶれた権藤とは対象的にずっとイチャイチャしている。「俺、頑張るからさ」と言い放つ権藤とは正反対に頑張らなくてもそれなりに上手くいっている二人。その二人が画面にでる度、「権藤!若い二人はこんなにも幸せそうだぞ」と応援している自分がいる。でも次のシーンでは女を抱いている権藤。 やっぱり懲りていない。

でも私は権藤さんを劇中ずっと応援していた。何か通づるものがあるから。これ、役柄が先生じゃなければ全く世間の目は変わっていたのではないか。教え子が「だって、先生なんだよ。先生が盗撮だなんて」「先生は頑張ったよ。本当もう頑張った」

そう、権藤さん。不幸ばかりじゃないんですよ。
大金,手にして、つぶれるまで飲み明かして、好きな時に女性を抱いて
本当に先生だったの?と聞きたくなるところは多々ありましたが、それでも私はこの権藤という男に共感せずにはいられない。

茨城県、水戸発のこの映画。ご当地ムービーという言葉では片付けられない、落ちて行く、いや転げ落ちて行く男の話。
そういえば、『ローリング』というタイトル。おしぼりのあの丸みと何か関係があったのか。上映後に気になって仕方ない。

映画『ローリング』10/3(土)公開
公開初日には監督、キャストの舞台挨拶あり
添付動画は「いばキラTV公式動画」から、独占取材した映像。
(芋羊甘)

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