
女子プロレスには全然興味がないのだけど、なぜか気になった映画だった。
もう、見てびっくり。
こんな壮絶な人生(まだ若いけど)を歩んで来た女性がいるんだという驚きと、
それを越えて女子プロレスに自分の居場所を見つけた安川惡斗さんの
《へこたれない》精神と肉体に感動した。
チラシにある、いじめやレイプや自殺未遂など負のイメージから
見るのを敬遠する人がいるかもしれないけど、それは、過去。
今の彼女はサバイバーなので、そこは吹っ切れている。
辛い体験を話す時は涙ぐみもするけど、そりゃ、当然と思う。
でも、もう乗り越えた。
今の彼女はめちゃポジティヴ。
なのに、何度も病魔に襲われる。
神様は何を試そうとしているのかとのろいたくなるような試練の数々。
それも引き受けているヒロインはとてもかっこいい。

化粧もコスチュームも人を変身させるマジックだ。
その極限の表現のひとつが女子プロレスだった。
本名/安川祐香さんは安川惡斗としてプロレスのヒール(悪役)を演じる。
相手のええ役は元アイドルの愛川ゆず季さん。
悪斗さんは、ゆず季さんに憧れていたという。ほんとうに可愛いゆず季さん。
ふたりは、ゆず季さんの引退試合で対戦する。
先に書いたようにプロレスには興味がないので、
試合のシーンがどれほどすごいのかわからない。痛いやろなと思うばかり。
そんな痛い思いをしながらリングにあがる女子プロレスの選手たちのコメントも、
悪斗さんに容赦なかったりするのが面白い。
(悪口言ってる人や嫌いと言う人は演技だってわかるし、プロレスはショーだからね)
でも、それぞれ、覚悟があってリングでたたかっているのだ。
それは女だから男だからと言う区分け(ジェンダー)を飛び越している。
だから、この映画もかっこいいのだ。
偏見や予断を捨てて見て欲しい。特に悩める若い女性に見て欲しい。
元気が貰えるよ!

(なまけネコ)
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