上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
WWE_imamiya.jpg

【あらすじ】
売れないモデル少女の詩織は、
鳴かず飛ばずの劇作家の彼氏と、萎れた生活を送っていた。
彼女の日課は、『自称』百万人のファン相手に、
動画配信サイトで生放送をすることだった。
しかし、彼女の熱狂的なファンの少女・亜弓との邂逅が、
詩織の世界の終わりへと繋がってゆく…。

【見所】
憧れなくして夢はなく、女なくして女になれず 少女らの世界の終わり

昨今、電子機器の普及は止まるところを知らず、
便利さが多くの人の夢を実現へと近づけたように感じさせました。

実際のところ、その便利さが素朴さを衰退させ、夢見る人は巷に溢れかえり、
夢は薄くなってしまうことになりました。
片手で全世界の人々と会話できる、もはやインターネット上に国境はありません。
そのかわりにスマートフォンの画面が、絶対的な壁として立ちはだかり、
むしろ心の壁は厚くなってしまいました。

可愛いだけじゃ通用しない、飽和してしまった世界。
小手先のキャラ付け程度では、誰の目にもつかない。

そんな世界で自分を殺し、憧れへ自分を近づけようとする詩織と、詩織に憧れる亜弓。
いつ崩壊してもおかしくない、
いやもしかしたらもう崩壊してしまっているのかもしれない、
とても脆弱な二人の世界。

主題歌や劇中歌のみならず、この映画の骨子を形作る大森靖子の世界は
明らかに普通の女の子じゃない、強い個性が弾けます。

それこそが少女らの求めるものであり、
宙ぶらりんな彼女らを宙に浮かせている存在でもあります。

自分に自分ではない自分を演じさせる、こんなに滑稽なことはありません。

憧れや夢は、呪いにも似ています。
身動きが取れなくなる枷となりえます。

女の子はそんな呪いにかかりやすい生き物なのでしょう。
オシャレや化粧で美しくあろうとする姿がそう思わせます。
毒リンゴはそこかしこに散らばっています。

世界の終わりは、呪いが解かれたその時なのです。
橋本愛と蒼波純、二人の役すらも脱ぎ捨てたラストシーン。
なんと素晴らしい世界の終わりでしょうか。

(是木遥)

Secret

TrackBackURL
→http://motoei.blog.fc2.com/tb.php/698-497ad8ba
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。