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【あらすじ】
自身や家庭に問題を抱えた子供たちを支援する施設〈ショート・ターム12〉では、
心に傷を負った少年少女が共同生活をしていた。
なかなか心を開こうとしない彼らだったが、
真摯に向き合ってくれるグレイスをはじめとした職員の面々に、
少しずつだが悩みを打ち明けるようになっていく。
しかしそんなグレイスもまた、暗い過去を受け入れられずにいる一人の人間だった…。

【見所】
弱さをさらけ出す“強さ” ささやかで濃密な時間
『ショート・ターム』をあなたに。

みなさんには、泣いてもいいと思える場所はありますか?
また、そんな場所は誰にでもあると思いますか?

子供は傷つきやすい生き物です。
しかし、傷を負い、その傷がふさがることによって強くなり、大人になっていきます。
ですが、ふさがらない傷があるとしたら、その子供はどうやって大人になるのでしょう?

傷を抱えたまま、大きくなるしかないのです。

そうやって今度は傷つかないように、他人を避けて生きるしかなくなるのです。
たとえ自分に歩み寄ってくれる人でさえも、避けて生きるしかなくなるのです。

案外見ている側にもっとも近い人物は、
“歩み寄ってくれる人”であるグレイスのパートナー・メイソンや、
新人職員のネイトかもしれません。
懸命に歩み寄ってくれる彼らが避けられる瞬間と、
自分の対人関係での失敗の瞬間とを当てはめるとものすごくしっくりきます。

一筋縄ではいかない大変さ。もう、歩み寄るのをやめてしまいそうになります。
それでもめげずに歩み寄っていく彼らを見て、励まされる人も少なくないはずです。

リアルだなあと思ったのは、それぞれの抱えた問題が解決しない、というか、
約100分の物語の中で、完結する人物がいないところです。
皆これから、ここから始まっていくのでしょう。
最後のシーンでは、そんな希望を感じます。

“明日からの君の方が、僕は、きっと好きです。”
こんなにも素敵な煽り文。
ポスターからでさえ、ぬくもりを感じ取ることができます。

心強い映画です。
しかしこの映画に、心の強い人は誰一人として登場しません。
助けを求める傷だらけの子供たちに、差し伸べる大人たちの救いの手も傷だらけ。
それが共感を呼び、その共感が涙を誘います。

みなさんには、泣いてもいいと思える場所はありますか?
この映画の上映中、劇場は、泣いてもいい場所になります。

(是木遥)

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