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『レッド・クリフ』などの女優ヴィッキー・チャオが、北京電影学院の卒業製作で作ったと聞き、正直そのクオリティの高さにびっくりした。1990年代中国の青春を描いた、とてもチャーミングな作品である。

文化大革命終了後の1980年代にチェン・カイコーやチャン・イーモウら中国第5世代が花開き、中国映画が世界的に注目を浴びたのも今は昔。その後、第6世代と言われる人たちも中堅となり、それなりに活躍はしているけれど、インパクトが弱い。インディペンデントのジャ・ジャンクー、ロウ・イエなどは海外とコラボして作っているが、国内では公開されていない。一方、国内で頑張っている映画人は、香港や台湾との共同製作(スターやスタッフの交流が多い)をしていることに目を止めてほしい。代表はファン・ビンビンと組んでいるリー・ユー監督だ。

中国と香港の1国2制度の矛盾が吹き出し民主的な選挙を訴える学生たちと市民の雨傘運動にみられるように、昨今、世界的に中国嫌いの風が吹いているなか、中国映画もなんとなく敬遠されているようなのが残念。この映画は、中国だってどこだって青春はおんなじやん!という普遍性を持ったものなので、偏見を捨てて見て欲しいと思う。

前置きが長くなったけど、本題に入ろう。

場所は特定されていないが、地方の大都市にある大学。18歳の新入生チョン・ウェイ(ヤン・ズーシャン)は、憧れの先輩を追って同じ理工大学に来たのに、先輩は米国に留学して不在でがっかり。そんな彼女をルームメイトたちが慰める。ルアン・クアン(チャン・シューイン)は少数民族出身の美人で、恋人が他の大学にいる。リー・ウェイジュアンは自称潔癖主義者で情報通、玉の輿を狙って男子学生を物色中。ボーイッシュなチュー・シャオペイは誇り高く我が道を行くタイプ。ウェイはふとしたきっかけで、建築を学ぶシアオチョン(マーク・チャオ)と出会い、喧嘩しながらもベストカップルに。しかし、シアオチョンは恋よりも米国留学を選ぶ。
ルアンの恋人が別の女性を妊娠させ、その中絶手術にルアンが付き添う哀切なエピソードは、女性監督ならではの場面だ。

90年代〜2000年代、経済発展が生み出した新しい価値観が中国の若者たちを変えてしまう。
これはいつか来た道と、サブタイトルに頷くのはもう若くない世代だろうけど、青春まっただ中の若い人にも見てもらいたい。



(なまけネコ)

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