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アップがたいへん遅くなり申し訳ありません。
先日おこなわれた《第2回『シネマ』を読む》の報告をさせていただきます。

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今回はたくさんの映像を観ながらの読書会となりました。

まず「第3章 モンタージュ」についての発表が。D・W・グリフィスの『イントレランス』映像を観ながら、「平行モンタージュ」が確認されました。『イントレランス』の物語(異なる時代の異なる話から構成されている)じたいが「違う視点のつなぎ」であり、平行モンタージュにほかならないとのことでした。

また「パトス的なものは、社会的有機体のひとつの瞬間からもうひとつ別の瞬間にいたる有機的なものの跳躍であるということ、すなわち、〈自然〉とその進化に関する外的意識を生産するような跳躍、しかしそればかりでなく、社会とその歴史に関する内的意識を生産するような跳躍であるということだ。」(『シネマ1*運動イメージ』邦訳六六頁)という一文をめぐって、セルゲイ・エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』がとりあげられました。「悲しみの顔→悲しみを堪える手→怒りの顔→怒りにふるえる拳→怒りの顔→突き上げられた拳」というショットの連鎖にエイゼンシュテインは感情の表現を託しているということでした。

なかなか観る機会がないジャン・グレミヨン『Maldone』の有名なダンスシーンを参加者のみなさまと観ることもできました。そこではダンスする一対の男女が、まるで機械のように「決められた動作を反復し、歯車のような回転運動となる」という言及がなされました。

F・W・ムルナウの『最後の人』『サンライズ』の映像も、ドイツ表現主義に特有のモンタージュの例として引用されました。ショットとショットの対決ではなく、「ひとつのショットの中に」光と陰の対決がみられ、とりわけ『最後の人』ではその対決がそのまま「転落」の物語として現れています。

続いて「第4章 運動イメージとその三つの種類——第二のベルクソン註釈」の発表がなされました。発表者から「第4章はドゥルーズがモンタージュを思考する際の原理的な部分なのではないか」という指摘がなされました。

「第1章 運動に関する諸テーゼ——第一のベルクソン解釈」に引き続き、「ベルクソンにおける『運動』諸テーゼは、諸瞬間同士の『間』、あるいは言い換えると、運動の『持続』に関わる」のであり、では運動の「持続」とは何か?ということから発表が始まりました。

ここで「作用」と「反作用」の有機的な構成関係(!)についての報告がなされました。ここでいう「『作用』と『反作用』の有機的構成関係」とは、一般に「イメージ」と「運動」が二分的・対立的にとらえられていることへの批判です(『シネマ1*運動イメージ』邦訳一〇五〜一一一頁を参照)。

そして(少なくともドゥルーズが読む)ベルクソンにとって、「『イメージ』(知覚主体の意識)と『運動』(物質的-空間的延長)は二分されるものではなく、『運動』と『間』によって有機的に構成される、『光-運動イメージ』として把握された絶対的に同一なものに他ならない」とのことでした。

ドゥルーズによると、この「運動イメージ」は、映画において、人間を中心とした3種類のイメージに分割されます。ひとつ目が「知覚イメージ」で、ふたつ目が「行動イメージ」、そしてみっつ目が「感情イメージ」。これらイメージの諸類型についての詳細な記述は次章以降になされます。しかし、1964年に撮影された『フィルム』(監督:アラン・シュナイダー/脚本:サミュエル・ベケット/1965年/アメリカ/20分)を通じて、これら3種類のイメージの組み合わせをドゥルーズは「モンタージュ」と呼んでいるのだということが確認されました。

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《第3回 『シネマ』を読む》開催!
(ジル・ドゥルーズ『シネマ1*運動イメージ』読書会)


日時:4/5(土)13:00~15:00
場所:元町映画館2F(黒部屋)
参加費用:200円(同日中に元町映画館にて映画をご鑑賞の場合、半券提示で無料)
第3回範囲:『シネマ1*運動イメージ』「第5章」から「第7章」まで(邦訳127頁~216頁)
問い合わせ: cinemadecinema@gmail.com
※事前申込等不要

《第1回》および《第2回》の発表資料が必要な方、その他ご不明な点がございましたら、お気軽に上記連絡先までお問い合わせくださいませ。《第3回》からのご参加も心よりお待ち申しあげております。どうぞ、お気軽にご参加くださいませ。


(たけむら)
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