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今から約600年前、朝鮮半島から命がけの航海で40回にわたり
日本を訪れた通信使(外交官)・李藝。
その足跡を韓国俳優ユン・テヨンが辿るドキュメンタリー映画
『李藝 -最初の朝鮮通信使-』の上映が始まりました。
2日目の9/15(日)、乾弘明監督と総合プロデューサーを務めた益田祐美子さん、
長田区在住で映画にも登場する金信鏞さんの舞台挨拶を開催しました。
なんと、満席立ち見のお客さまで場内はいっぱい!

まずは益田さんから嬉しいニュースの発表がありました。
3日前に映像製作者連盟から映画賞の発表があり、
本作が優秀企画特別賞を受賞されたそうです。
また、6月には韓国・ウルサンのテレビでも放映され、
好評を得たことでその後全国で拡大放映に。
そして今年度の優秀番組賞にもノミネートされたのだそうです!
さらに、ナビゲーター役を務めたユン・テヨンさんは
本作で韓日文化交流大賞を受賞されたということで、
この映画がいろんな方面に受け容れられ、
意義があると認められているのだと感じます。

在日朝鮮の方も非常に多い地域である
神戸での上映を本当に嬉しく思っていると乾監督。
日本と韓国・朝鮮は最も近い国であるからこそ、
ちょっとしたことでわだかまりができたりわかり合えたりすると思うので、
そのことを少しでも考えるきっかけにこの映画がなってくれたらと話します。
学生たちが映画の中で議論する場面もありますが、
その後の飲み会ではジャニーズの話で盛り上がったり、
今でもメールのやり取りをしているということを話してくれました。

そして金信鏞さんは、「なんで私がここに立っているのか…」と笑いながら、
この映画を観るのは今日で3度目だが、観るたびに味が出てくると感じたそうです。
「近くて遠い国」である日本と韓国が今後どのようになれば良いのか、
この映画を通じて考えるきっかけになればと話します。

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舞台挨拶後は2階に場所を移して金信鏞さんのトーク
「『李藝』からあらためて考える私のなかの朝鮮と日本」を開催しました。
小さなシアタールームは急遽椅子を追加で出すほどの大盛況!
この部屋でのトークイベント、最大の動員数となりました。

「冬ソナ」ブームが2003年で、今年は“韓流10年”の年でもあると話す金さん。
そしてご両親の故郷・巨済島に住んでいた姪っ子さんが高校卒業後、
明治大学に留学をされたそうです。
ソウルにも行ったことがない子が東京にやって来る、
しかもその理由がキンキキッズの大ファンだから日本語を勉強したい、
日本に行きたいということだということに「そういう時代なんだ」と思ったと話します。
こういう形で友好関係が築かれるということに驚きと、少しの複雑な気持ちと、
時代の移り変わりを感じたそうです。

金さんは現在在日コリアンの子どもたちの教育に関わる活動をされています。
今の子どもたちは4世で、親世代もほとんどコリアン文化を知らず、
子どもたちにも伝えられていない。
それはやはり差別や偏見などの歴史を経ているという背景もあるのでしょう。
ご自身も在日であることに引け目を感じたりしていたので、
自分のルーツに自信と誇りを持ってもらいたいという気持ちから始めたそうです。
そして最も身近な“家族”という単位から、自分たちの歴史を掘り起こし、
若い世代にも伝えたいと映画にも紹介されている写真展を企画したということです。

金さんご自身の幼少時代の写真から、
写真展の企画にあたって集まったたくさんの家族写真の一部をご紹介いただきました。
各写真にまつわるエピソードなども詳しくお話していただきながら
写真をスクリーンに順に映して見ていきます。

たかが写真、されど写真。
次々映し出される写真たちは、寡黙な存在でありながら
そこから確かに立ち上る“なにか”を感じます。
日常のスナップ、家族写真、結婚式などハレの日の写真、
そしてなぜか多いという女性たちが集まった楽しげな写真。
在日コリアンである彼らの、息づかいと歴史がそこから発散されるようでした。

この企画により、30歳にして初めて自分のルーツが韓国だと知った方もいると金さん。
その方は、はじめはすごくショックだったが、写真を見て
ちゃんと知れて考えるきっかけになったと話していたそうです。
在日の方だけでなく、日本人もたくさん足を運んだというこの写真展。
韓国・朝鮮人の歩んできた道のりを知るということだけでなく、
この日本で「ともに」生きてきた人たちの歩みなのだということを
実際に感じてもらえる良い機会だったのではないかと話します。
今後もこの写真展は毎年開催し続け、
ゆくゆくは長田に在日文化を紹介する常設の資料館を作りたいと金さんは話します。

神戸は長田という地域があり、在日コリアンとともに生きてきた町です。
まさに「隣人」たちの多い地域に住む私たちにとって、
「知らない」「興味ない」ということは恥ずかしいことなのではないかという
考えが生まれた金さんのトークでした。
この映画をきっかけに金さんたちが伝えることに耳を傾ける機会を
たくさん作ることができたら映画館としてもとても嬉しく思います。

金信鏞さん、乾監督、益田プロデューサーどうもありがとうございました!
『李藝』は9/27(金)まで毎日11:00〜上映しています。
ぜひ神戸でたくさんの方に観ていただけますように。

(mirai)

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