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経済成長だの発展だの、
それはもちろん結構なことでもあるし、
結構でないこともある。

その傍らでなにが起こっていたか、
コヤシにされた人々の思いや運命がどうであったか、
によるわけです。

で、1991年から2008年、
中国への返還、再開発と土地投機の時代を経て
2008年リーマン・ショックに到る時代の香港。

この映画が凡百のスプラッタ・ムービーのなかで
よくできたもののひとつである、というにとどまらないのは、
飛び散る血潮、散乱する内臓が表現の目的にとどまらず、
そんな時代を生きて消されていった
無辜無数の人々の怨念無念を、
あの殺人者たるヒロインの
一身に代表させているからなのでしょう。

dreamhome1.jpg

父の思いのため、母への孝養のためであった
「海の見えるマンション」への欲望。
それが一旦執着となると、
当初の目的が失われたあとでも欲望だけが生き続けていく。

「貨幣」に限定されず、
際限なく拡散していく現代の「物神化」論を
見事に映像化した作品でもあると思います。

(堀)

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