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AVができてから30年経過したようで、
その歴史がこの記事にまとめられています。


ピンク映画の亜流として誕生した後、
素人の生々しさとピンク映画にはない
本番行為が受けてピンク映画を駆逐、
といってもピンク映画を引きずった伝統は残っていて、
その中でカンパニー松尾や平野勝之などの
自主映画監督出身の個性的な「作品」が生まれてくる。

流通の変化やメディアの変化(DVDの登場)などの要因から、
2000年以降は、セックスにいたるまでの
長い物語をみせるというスタイルが無くなって、
興奮をさそう角度から
ただ男女が交わる姿を映すだけという
極度なシンプルなスタイルが現在は主流を占めています。

こういう背景を知っておくと
一人一人が語る内容がよりよく理解できるでしょう。

ポルノ映画にしろAVにしろ、
それが現実の男女の交わりではない、
ある種のファンタジーでしかないというのはみんな知っている話で、
AVに出ているからといって
女性やセックスのことがとりわけよく解るのかというと
一般人と比べてそれほど大きな差はないのかもしれません。

彼らの話も女性やセックスのことに
深く突っ込んでいるわけではありません。
内容だけでタイトルをつけるのだとすれば
「セックスの向こう側」というよりは、
「AV男優というお仕事」となるのでしょう。

キネマ旬報の中村うさぎの評でも指摘されていることですが、
興味深いのはAV男優の間に
世代間の断絶がみえるところです。

それは、冒頭に紹介した記事に書かれた
AVの内容の変化に対応しているようにもみえるし、
あるいは(ちまたに流布しているように)
失われた20年しか知らない世代と
その前を知る世代の違いにもみえます。

旧世代は、ドラマとしてのAVを知っている世代で、
役者(志望)出身ということもあってか、
役者として演じることが仕事である
という意識を(まだ)持っている。
演技を通じて客にみせるものがあると思っている。

新世代は、お決まりのキャラの役を果たすことはあっても
それは客を巻き込む演技ではありません。
客の欲望に忠実に動くことだけが
求められていることを知っていて、
その役割を果たすだけにとどまります。

圧倒的に話が面白いのは旧世代の方です。
それは、どんな答えにも
自分=相手=人間とはどういうものか、
というフィルターを通ってきたあとが
見えているからではないでしょうか。
新世代側の話は率直で興味深いけれども
旧世代ほど面白くは感じられませんでした。

中村うさぎは新世代と旧世代の中間に
1975年生まれの黒田将稔を据えていましたが、
ぼくからみれば彼はかなり新世代寄り。
割切りはかなりできている方だと思います。
逡巡がありそうなのは、1973年生まれのミートボール吉野や
1970年生まれの吉村卓あたりでしょうか。

奇しくも(なのか意図的なのかわかりませんが)、
旧世代のインタビューの背景には本棚が、
新世代には何もないというきれいな対比もみられます。

(aka_kappa)

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