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6/1(土)初日上映後、
見世物研究の第一人者でいらっしゃる
京都文教大学教授(同大学院文化人類学研究科長)
鵜飼正樹さんのお話を伺いました。
映画を鑑賞された23名の方々が参加され、
さらに見世物の世界へ深く入り込んだ
1時間半となりました。

関西ではもう15年くらい前に
見世物小屋は見られなくなってしまったそうです。

まずは見世物研究への誘いです。
古くは戦前の朝倉無声の『見世物研究』、
昨年お亡くなりになった俳優小沢昭一さんが
日本の放浪芸を訪ね歩いて記録した写真、
映像やエッセイの数々、
鵜飼さんご自身のフィールドワークや
インタビューの書物など、数冊は、
その場で手にとって拝見させていただきました。

続いて、見世物をめぐる隠語、
いわゆる業界用語についての解説を。
見世物は「コモノ」。仮設、興行は「タカモノ」。
入口は「シンウチ」(木戸番)と言い、
そこで呼び込み=「タンカ」です。
入ろうか、どうしようかとためらっている人を
一歩前に踏み出させる「タンカ」は、
見世物小屋にとって勝負のとき。
来場者の流れをつくっていく仕組みや見せ方、
大入りのときに回転を早める隠れワザ?など、
集客装置としての
見世物小屋の面白さをご紹介いただきました。

「タンカ」にも色々あるそうです。
物悲しい調子の「ナキタンカ(ナキゴマセ)」、
へび女のような怖いものがいますよ~
っていう「アラタンカ」、
お化け屋敷などでの、淡々と説明する「ダラタンカ」。
映画『ニッポンの、みせものやさん』では、
主役、大寅興行社の大野裕子さんの
「アラタンカ」を聴くことができます!
また見世物小屋をたたんでしまった人が、
かつての「タンカ」を披露する場面もあります。
お話のあと、約40年前の福島での
大野さんの「タンカ」を音声で聴かせていただきました。

では、『ニッポンの、みせものやさん』を
ご覧いただいた方々、これからご覧くださる方々へ、
鵜飼さんお勧めの本をいくつかご紹介します。
各書籍のコメントは鵜飼さんが書いてくださいました。

「見世物研究」(朝倉無声/ちくま学芸文庫/2002)
元は1928年刊。古本で買うと高かったんですが、
文庫版になって手に入れやすくなりました。
といっても、もう版元品切れになっています。

「日本の放浪芸」(小沢昭一/白水社/2004)
小沢昭一の渾身の一冊。
分厚く高い本なので、ぜひ図書館で借りて読んで下さい。
1973年に小沢昭一が福島県郡山市で興行中の
大寅興行社を訪ねた様子が書かれています。

「芸人の肖像」(小沢昭一/ちくま新書/2013)
小沢昭一の遺著。大寅興行社の写真も。

「見世物稼業 安田里美一代記」(鵜飼正樹/新宿書房/2000)
4歳から72歳まで見世物小屋の舞台に立ち続けた、
人間ポンプさんの聞き書き。
手前味噌ですが、おもしろいです。

(おトシ)

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