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『セデック・バレ』上映記念関連トーク、
「台湾先住民と日本のあいだ―
植民地統治の影響と脱植民化を考える」
を6/2(日)に開催しました。

『セデック・バレ』への注目度の高さや
新聞に掲載していただいたこともあり、
会場となった元町映画館2Fキャパいっぱいの
大勢の方に来ていただきました。
狭いスペースにぎっしりで、
快適とはいえない状況になってしまい
申し訳ありませんでした。

講師の中村平先生(神戸女子大学文学部)、
7ページもの講演概要をご用意のうえ、
一時間にわたって「植民地統治」というものの
思想的な根の深さに及ぶ熱のこもったご講演。
とくにあるひとつの文明が別の文明に対して
「野蛮、未開、低開発…」などなどの
一方的な評価・意味づけを付与することで
支配を正当化するメカニズムに
巻き込まれることの危険性は、
今日の「途上国」「援助」といった表現の妥当性の
再検討にもつながるもののようにも思われます。

映画については、『悲情城市(1989年)』にはじまる
台湾ニューシネマの流れにつながる
力作のひとつとして評価される一方…
台湾のマジョリティーと原住民
(先生は日本においては
先住民という呼称を推奨される)の関係、
いくつかの事実関係の不正確さや
創作(モーナ・ルダオや小島巡査の家族の運命)、
その後に続く長い歴史の流れが
あまりに鮮烈な「蜂起」のカタルシスに
飲み込まれてしまいかねない構成になっていること、
などなどの問題点についても指摘されました。

ついのめり込んで
物語に見入ってしまいがちなところを、
グっと押さえてもう一度、
もう一つ別な目でも見直してみたくなる
お話だったと思います。

台湾から来日、国立民族学博物館で
バイワン族の歴史についてご研究中の
マルヴルヴ(林麗英)先生からも、
今日このような作品が広く上映され、
トークが行われることの意義についての
コメントをいただきました。

中村先生は
「神戸や台湾や、台湾先住民について
語り合うサークルを作りませんか」
と呼びかけておいでです。
詳しくは、また先生とのコンタクトは、
ホームページまで。→

(堀)

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