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苦境におちいって、
人間的な欠点があからさまに露呈されていく。
彼はなりふり構わず《3000ユーロ》に固執する。
子どもを母親に再会させ、
パートナーとよりを戻し、
新天地で仕事に就く、
「よりよき人生」に必要なオカネは
3000ユーロ、40~50万円あればいいんです。
それはそれなりに
堅実に計算された額のオカネのように見えます。

追い詰められ方の程度はさもあれ、
あと50万、というような経験は
ほとんど誰にでもある、それだけに誰にとっても、
共感もできれば見ていられない気持ちにも
なりえるような映画でしょう。

あそこで、《3000ユーロ》くらいのオカネが
(力ずくで)降ってわいた、それがなければ
三人の家族がそれぞれバラバラに淵に沈んでいく、
あまりに社会全体にありふれているお話です。

ストーリー後半の展開を可能にしているのが、
あの無理やりで唐突な《3000ユーロ》であること、
その無理っぽさがかえって
社会的な閉塞感・絶望感のストレート(過ぎ?)な表明、
であるように思えます。

誰しも追い詰められれば、
《自由な意志に基づいて》、
《自分の選択・判断》《自己責任》で、
破滅せざるをえないことがありえる。
私には、彼は誰にも非難できない程度に
おろかであったというだけの、
最初から働き者のいい兄ちゃんだったように思いましたが、
甘いでしょうか。

(堀)

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