上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
armadillo.jpg

この映画はデンマーク国内で大ヒットし、
かつマスコミだけでなく国会でも
論争を呼んだそうですが、
それはやはりデンマークの人の
関心事だったからだろうと思います。

日本に当てはめた場合、
徴兵制が敷かれることが
本当にあるのかわかりませんが、
そこまでいかなくても
自衛隊が国防軍とかいう名前に変わり、
このレベルで海外の軍事行動に
本格的参加するようになったら、
同じような状況は否応なしに生まれます。
行かされる隊員はたまったもんじゃないだろうな、
という感想は抱かざるを得ません。

そしてデンマークでは、左右の政党が
映画を自分の主張に引きつけて解釈して、
派兵の賛否の根拠とした、と
「ガーディアン」の記事にありました。
同じ映像を見ても180度異なるように
解釈できてしまう、そのことも念頭に置いて
見ていただきたい映画です。

作品は、アフガンに送られる部隊に招集が掛かり、
アルマジロ基地に配属されるところから始まります。
部隊の派遣期間は6カ月。
任務はパトロールと住民の宣撫工作ですが、
おおよそ意味があるとは思えません。
住民は非協力的。
それもそのはず、
パトロールとか平和のための戦闘だとかいって、
勝手に入ってきたよそものに畑を踏み荒らされ、
家畜や家族を殺され、家や家財道具を壊されれば、
タリバーンが怖いというのに加えて、
心底迷惑でうんざりでしょう。
それはよくわかりました。

前半で大きな銃撃戦があります。
ある程度のところまで戦闘が済んだところで、
空爆により対象地点にいるタリバーン兵を全員殺害。
このときカメラが、兵士による野戦のシーンから、
攻撃ヘリだかドローン(無人偵察機)だかの
モニタ映像に切り替わります。
セスナのようなドローンを飛ばすシーンが
何度か出てきますが、
この辺はいわゆる「ロボットの戦争」を実感。
ラジコンの機体のようなセスナを
木でできた櫓の上から
人がグライダーのようにして飛ばすシーンは
初めて観ました。

後半の銃撃戦では、
タリバーン兵5人の殺害問題が持ち上がります。
大がかりな戦闘の末、タリバーン兵が
至近距離にある側溝に隠れていることに気づき、
一人のデンマーク兵が手榴弾を投擲して
4人(?)が死傷。
明らかに反撃が不可能な状況で、
どうも別の兵士がその側溝に銃を乱射。
結果的にタリバーン兵を全員殺害。
(このときの「豚を殺した」などの表現が
デンマーク国内では上映時に
スキャンダルになったそうです)

死亡を確かめた兵士たちは
「戦果」を誇るようにして、
タリバーン兵の死体から武器を取り上げたり、
側溝から引きずり出して、
死体を好きにいたぶる(ようにしか見えません)。
その後、基地に戻り、部隊の反省会では
大興奮で戦果を語る兵士たちが映されます。
複数の兵士が勇敢だとして勲章を贈られます。
そして、終盤ではこの憲兵隊が
タリバーン兵を「殺害」した事件を
調査するという話が出てきますが、
なぁなぁでごまかすような方向で
事態が動くことが示唆されます。
典型的な組織防衛の論理です。

カメラは部隊に密着取材。
よく撮影・上映を許可したな、という映像が続きます。

3月30日(土)には、15時半の回上映後、映画館の2階で
戦場ジャーナリストの西谷文和さんをお招きして、
市民社会フォーラム主催のトークショーが開かれます。
そちらも是非ご参加ください。

(ゾンビ2号)

Secret

TrackBackURL
→http://motoei.blog.fc2.com/tb.php/282-25460c03
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。