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2月17日『裏切りの戦場、葬られた誓い』上映後、
フランス海外領土政策を研究されている尾立要子先生に
「カメラの前と後ろから
〈境界を構成する人々〉に向けられた眼差し」と題して
映画の背景などに関するレクチャーをしていただきました。

観光地のイメージとは打って変わった、
ニューカレドニアでの戦いの歴史。
人のいるところ、争いのなかった土地などないのだなぁ、
と改めて思いながら。

奇しくも、フランス軍のマリ介入が始まったこのタイミング。
しかも現政権も当時も同じ左派の大統領下での出来事です。

映画の中では、事件の背景に
ミッテランvsシラクの選挙前の政治的駆け引きがあり、
それゆえに人道的な解決が二の次になってしまった
という事実が描かれています。
今回も、さまざまな政治的思惑があるのだろうな、
と思いながら…。

レクチャーでは、
ニューカレドニアの地理から民族分布とその特徴
(舞台となったウヴェア島は特に先住民族の独立意識が強い地域)、
首都ヌメアのある本島ではニッケル産業が盛んで、
日本人も多数移民していること、などをご説明いただきました。
映画の中では触れられませんが、
入植してきたフランス人などの独立反対派も、
この問題を考える上では重要なファクターになるそうです。

この映画は、フランス本国の政治家だけでなく、
独立運動の中心組織、
F.L.N.K.S.(カナク社会主義国民解放戦線)
の非協力もちゃんと描いています。
誰かを悪者にして終わらせるのではなく、
政治の欺瞞と組織の中で苦悩する個人
(ルゴルジュ大尉と事件の首謀者アルフォンス・ディアヌ)を
物語の中心に据え、 見応えのある作品に仕上がっていると思います。

ちなみに、ニューカレドニアでは
2014年に独立の是非を問う国民投票が行われるそうです。

(S/N)
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