上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
fujigakuto2.jpg

25名中3名しか死者を出さなかった
女子学徒隊、と話は始まります。

けれども、
なぜ他の女子学徒隊が多くの犠牲者を出したのに
ふじ学徒隊だけが死者が少なくて済んだのか
という謎解きはなされません。

たしかに、配置された場所やそこでの様子、
解散日などの違いを仔細に比較していけば
その答えはある程度出てくるのかもしれません。

しかし、映画は客観的な検証には興味を示さず、
写真資料・映像資料と
「思い出の地」の現在の映像を交えながら、
かつて学徒隊であった人たちの
証言を重ねていくだけです。

そこに描かれるのは、
戦後60年以上を経た
彼女たちの記憶にあるあの時の私たち。
これは彼女たちの記憶のドキュメンタリーなのです。
それが映画にぬくもりを与えている。
そのようにぼくには感じられました。
じつにあたたかい映画なのです。

彼女たちの口からは
単にショッキングなだけの野戦病院の
生々しい描写はほとんどなされず、
当時の自分の考え、気持ち、
周囲の人の印象に残った様子だけが淡々と語られる。
そこには、その悲しく悲惨な話の内容とはうらはらに、
久しぶりに会った親戚や旧友の思い出話を
聞くときに似た味わいがあります。
話に聴き入りながら一緒にその思い出を共有する
幸福に満たされた48分間でした。

それもそうでしょう。
これは先の大戦の一断面であると同時に、
彼女たちの青春の思い出でもあるのですから。
だからこそ最後の女学生の場面は
蛇足だったのではないでしょうか。
観客は、話し方や表情、仕草から
彼女たちの青春を十分に感じ取れるはずだからです。

(aka_kappa)

Secret

TrackBackURL
→http://motoei.blog.fc2.com/tb.php/253-2407d0e7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。