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複雑な構成とよく練られた伏線で
上質のミステリーを読み終えたときのような
陶酔感を味わえる秀作だ。

主人公ソニアが客室係として働くホテルで
ショッキングな出来事の目撃者となる冒頭。
ソニア同様に観客をもはげしく動揺させる
演出が巧みで、一気にひきこまれた。

いったい何が起ころうとしているのか、
期待というより不安を胸に
なりゆきを見守るしかないのだが、
矢継ぎ早なシークエンスの展開と
意味深な会話に、一時も気がぬけない。

グイドと出会い、惹かれ合い、
強盗事件にまきこまれ…と
時間軸に沿って進行しているのかと思いきや
半ばちかくでそれまでソニアが
昏睡状態にあったことが明かされて、
こちらの時間認識もぐにゃりとゆがむ。

どこまでが現実に起きたことだったのか、
あわてて記憶を巻き戻している間にも
デジャヴュのような出来事が次々に起きて
ソニアの困惑や混乱を共有するが、
そのソニアもまた謎めいた人物であり、
そのことが観客にとっては
重層的に仕掛けられた罠となって
思考の堂々巡りに陥ってしまうのだ。

遡ればソニアとグイドの出会いも
どちらかが仕組んだことだったのか。
考えるほどに真実は遠のいて
真相(らしきもの)までが疑わしく見えてくる。

二度三度と観ることがかなうなら、
まだまだ別の伏線が隠されていそう。
ミステリー好きは見逃すべからず、な1本。

(ゴマ)

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