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「マニア」の世界のお話にせず、
ミニシアター「大黒座」からも
少し距離を置いた撮り方がよかったと思います。
映画館90年の歴史というにとどまらず、地方都市の歴史、
それを通じて日本の社会史全体にイメージが広がっていきます。

1950年代に栄えた浦河の町、
そこは農漁業の国であった日本の
センターライン上に位置していたのです。

イカ漁船から金回りのいい漁師さんたちが
降りてきてはカネを落としていく、
町に二館を経営しエンターテイメント事業を
独占支配した「大黒座」は、
今日のシネコンの座にあったともいえるでしょう。

栄華栄耀の中心を去って初めて見えてくるもの、
失われて初めて知ることのできる真実の価値の所在。
そういった人生普遍の皮肉の物語ともいえます。

映画館を周辺から支えている無名の人々の描き方に、
とても現実感、生活感があって好感が持てます。
「浦河映画祭」や「自主制作」が、
かつて行われいまは中断している、
その事情も詳しくは述べられないけれども
容易に推察はできるように描かれています。

形を変え、中心的なメンバーも交代しながら、
それぞれの人が現在可能な形でかかわり続ける姿への
暖かいまなざしが感動的です。

(堀)

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