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どこかほのぼのとした邦題からは、

貧しくて学ぶことができなかったおじいさんが、
念願叶って学校に通い学ぶことの大切さを知る—


そんな映画のイメージが思い浮かぶ。

アフリカの広い大地に建つ小さなかわいらしい学舎。
おじいさんと小さな子どもたちの交流。
まるで絵本になりそうなはなし。

私も、そう思っていた。
(ちょっとナメてた?)

でも実際観たらぜんぜんちがった。

いや、ストーリー自体はその通りとも言えるのだけど、
過酷で陰惨な現実から巧みに目を逸らして
〈美談〉に仕立て上げてしまう、
そんななまあたたかい映画ではなかった。

次々と視覚化される
英国によるケニヤ植民支配時代の痛み。
その痛みを実際に体験してしまった老人の背中。
知ってはいても体験はしていない大人の残酷。
なにも知らない子どもたちの瞳。

映画として、観客誰もが受容できる範囲いっぱいで
痛みを痛みとして据えてきちんと描き、
希望の種をそっと落とすことも忘れない。

誰もが観るべき素晴らしい映画です。

ケニヤのことなんてなにひとつ知らなかった。
英国に植民地支配されていたことも、
独立を勝ち取るために闘った人々のことも。

過去は決して消えない。
過去を抱いて現在を生き、未来にどう繋げるか。
これがこの映画の最大のテーマだと思う。

すごくいろんなことを考えさせられます。
そしてもっと知りたくなる。

映画を観て、世界を知って、そして考える。
これこそ優れた映画にしかできないこと。
さすが天下の岩波ホールセレクト!

そして製作国がイギリスというのも忘れないでほしい。
自国が犯した罪を、こんな風に描けるなんて。
またここでいろいろと考えてしまうわけです。

2週間、1日1回というスケジュールでの上映ですが、
ぜひ足を運んでください。
本当におすすめです!

(mirai)


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