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日本にある日常の一コマ一コマを
スナップショットで切り取った愛すべき作品。

どこの家庭にも何かしらの訳ありな事情はある。
その事情を時にコミカルに時にシリアスに描く。

主人公ミツコ(初音映莉子)は
姉のエミ(石橋けい)と二人暮らし。
ミツコは写真学校の学生、エミはOLで二人とも独身。
父親は健在だが不倫の末離婚している。
母親は不倫のせいで死んだことに
姉妹の中ではなっているようだ。
姉のエミは母親の衣鉢を継ぐかのような不倫を
会社の上司の松原(古舘寛治)としているのが
何とも意地悪な設定。

ある日、姉妹が怪しい男、三浦と出会うことで
その日常の奇妙なリアルさが加速していく。

会話がおもしろい。

特にメイン三人の会話の中身は
とても工夫が凝らされている。
退屈な日常にはめ込まれた爆弾が破裂するような感じ。
見る人によってどこが爆弾かは変わると思う。
彼ら彼女らの妄想の中の会話も
ところどころ挿まれていて、
さもありなんという感じで私は共感できました。

この御三人の演技、表情、話し方、所作は
ほんと見ていて飽きない。
演出した監督の山内ケンジさんは
これが初監督作品というから
今後の作品は要チェックですね。

初音映莉子さんは、最近ハリウッドデビューが決まって
ニュージーランドで『エンペラー』を撮影中。
古舘寛治さんは元町映画館で昨年上映した
『歓待』での存在感が忘れられません。
石橋けいさんは私知らないのですが、
少なくとも『ミツコ感覚』では一番の存在でした。

『ミツコ感覚』を見た私の収穫は、石橋けいさんと、
どんなに変形を加えようが元に戻る日常を見たこと。

『ミツコ感覚』を見終わって
映画館の暗闇から出ることが
そのまま『ミツコ感覚』が持っているテーマでしょうか。

印象に残るコミカルかつ
シリアスなシーンを一つ紹介します。

エミと松原の不倫シーンの会話は紋切り型なのに
何とも言えない特異な感覚を喚起されました。
予告編でも1カット挿入されていた会話の一部です。

エミ「話さないんだったらもう二度とセックスしないから」
松原「何言ってんの、エミとセックスできなかったら
   生きてらんないだろ」

当人たちには死ぬほど切実なのに
関係ない他人から見たら
これほどどうでもいいことはないでしょう。

最後に告知です。
この映画『ミツコ感覚』限定の割引があります。
HPなどでも告知していますが、
ミツコさんという名前の方(漢字は問わない)は
同伴の方二名様まで各人千円でご覧頂ける「ミツコさん割」と、
姉妹の方はお二人で二千円の「姉妹割」をご用意してますので
ぜひ使える方はご利用下さい。

(T)

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”世界ウンコ大戦争”

「はぁ?」というようなタイトル。

それだけを見ると、自分が小学生の頃の休み時間に
他のみんなと自由帳で意味もなく書いていた漫画の内容も、
まさしくそんなものだったと思い出す。
そこにボケとツッコミのセンスもないのに、
ただ「ウンコウンコ」と連発するだけで
みんなゲラゲラと笑ってた。

その漫画は押し入れの奥深いところにしまわれたまま、
ただの小学生の思い出のひとつとしてあるだけで、
物語としての軸を持つことも、
ましてや完結することもなかった。

だからこの映画の存在を初めて知った時は、
大の大人が何十人も集まって莫大な金と時間をかけて、
一体何故そんなことをしたんだ!馬鹿か!
とツッコミをいれたかった。

しかし実際映画を見てみると、
そんな愚行としか思えなかったものは
実は妥協しない映画愛に満ち溢れたものだったことがわかる。

ちゃんとした物語があって、
表現するための技術を身につけ、
何年かかろうとも完結させる忍耐力を持った人間が大勢いたのだ。

愚行じゃない。
馬鹿じゃない。
れっきとした映画制作そのものだ。

見終わった今は、むしろ拍手を送りたい。
あの休み時間にあった楽しい気持ちは誰も忘れちゃいなかった。

(つーくん)

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をいをいをい。

そこのアナタは韓国映画をなめてはいませんか?


”映画を体験する”
ということは、こういうこと。

いやー あなどれないです。 韓国映画。

何回も言っているけれど、
韓国映画にはほんとうに底力があります。

観たくないもの、
日本では(たぶん)カットされるものまで
ちゃんと観せてくれます。

”映画を体験する”とは、
身体的疲労をともなうことなのではないでしょーか。

そういった点では、韓国映画はすばらしい。


だが!そこでおさまらないのが韓国映画。

なによりもなによりも、

”おバカ”なのです!

ここが最大の魅力!

どんなに惨いバイオレンスでさえも
スゲーかっこいいアクションでさえも
涙涙のヒューマンでさえも

最高に愛おしい”おバカ”シーンが絶対にあります!

警察が絶対におバカ!
ヤクザが絶対におバカ!
もうここがなんともさいこ~~~~うです!

今回の『超能力者』も、
警察署でのシーンには笑えます。
なんとも細かなおバカが繰り広げられている!


それに音が自慢の元町映画館ですよ?
アクションやバイオレンスには
ぴったりではありませんか!
ロビーにまで響き渡る
なんともうるさい『超能力者』!


もちろんストーリー(脚本)も
ちゃんとしていて普通におもしろい。

最後のシーンの「ありえない出来事」には
めっちゃ笑えるし
そのありえなさを吹き飛ばすかのごとく、
あのエンドロールの音楽!

かっこいい!!


アート映画が好きだと
おしゃれぶっているあなたにこそ観てほしい!

観ないアナタは損をする!

おそるべし韓国映画!

(エビ)

「来週からウンコ始まるからー」
「そこはウンコのポスター貼って」
「ウンコのパンフ到着しましたー」

…かつて、これほどまでに元町映画館で
「ウンコ」と連呼されたことがあっただろうか?
おっさん連中はおろか、
キレイどころのおネーさまからうら若き女子までが、だ。
メインタイトルの「アーチ&シパック」は言わずもがな
「世界ウンコ大戦争」とも誰も言わず
ただただ「ウンコ」と呼ばれるこの映画。

いったいどれくらいウンコなのかと
気になって気になって夜も眠れぬほどで(もちろん嘘)
いやまあでも実際観るとそれほどウンコでもなく
むしろアイスキャンデーだったんですが。

韓国映画は国策で保護されていることもあり、
めきめきとそのクオリティを上げてきている。
日本における韓国の人気(韓流スターやK-POP)とは無関係に、
たしかに韓国映画は底力があってしっかり面白いのだ。

そんでもっての、このアニメ。

誰も観たことがないものをつくりたいというクリエイター魂で、
10回以上に及ぶ製作中断にも決してへこたれることなく
5年かけて完成させた15分間のアクションシーンを引っ提げ、
そのクオリティの高さと面白さ(とウンコの魅力?)で
膨らみに膨らんだ3億5千万円(!)の予算を集めることに
成功したのだからこれはもう、タダ者ではないのだ。
だってウンコだよ。ウンコに3億5千万て。

ちなみに配給会社がドン引きした結果、
7年かけて完成させた渾身の本作は
日本での公開が決まるまでさらにさらーに6年かかったという(涙)。
この作品を公開してくれたC-BridgeとVonatに感謝だ。
もっかい言うけど、だってウンコだよ。買うにも勇気要るよ。

と、ウンコにツッこんでばかりだが
この作品のアニメーション技術は非常に高く、
ハイスピードなアクションもキレが抜群でユカイツーカイ!
特にサイボーグの「ゲッコー」のアクションは必見、まじカッコいい。

↓飛んでるやつがゲッコー
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フロシキ・ギャング(画像下にいっぱいいる青いヤツら)を
大量殺戮してゆくあり得ない強さ!まじうっとり。

そんでもって雑魚キャラであるはずの
(でもなぜかメインビジュアルに使用)
フロシキたちがなんともまーマヌケで愛しい。

↓アイスを食べてるこの表情!
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哀れなくらいバッサバッサとやられまくるけど(笑)
ヤツらが乗ってる二足歩行のマシンがこれまたカッコいい。
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あ、でも主役は一応このふたり。
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ゲッコーのアクションやかわいいフロシキにくらべたら
存在感がまー薄くて活躍しないのなんのって。

さらに映画ファンは思わずにやりとさせられる
映画史に輝く名シーンのパロディがてんこ盛り盛り。
『戦艦ポチョムキン』のオデッサの階段をはじめ、
『ミザリー』のタイプライター、
『氷の微笑』に『マトリックス』…。

ただアニメーションのクオリティがいくら高くても、
やはり今まで誰も思いつかなかった
(思いついても誰もやんなかった?)
ウンコという題材がなければここまで話題にもならなかっただろうし
ここまで見応えのある作品にもなり得なかっただろう。
エネルギー源が枯渇した世界でウンコが唯一の資源になるなんて
一見バカらしいがよく考えてみたら
エネルギー問題は全世界の最重要課題であるし、
ウンコをお金に置き換えてみるとその争奪戦や
ウンコを生産する機能を失ったフロシキたちへの徹底した差別や
フロシキ絶滅のみを絶対使命とするゲッコーの存在意義など
いろいろ、ほんとにいろいろ考えさせられたりもするのだった。
そんでもってそういった深読みを、
相手がウンコだからってついつい忘れちゃうところも良いのだ。

とにかくウンコ映画史上最高傑作
(ウンコ映画史があるのかどーかは知らない)、
他に類を見ない作品であることは間違いない。
この先のアニメーションの不幸は、
ウンコをテーマにしたというだけで
この作品の二番煎じにならざるを得ないところだ。
まあ追随が出てこないだろうことは明らかなので
これを観逃したら二度とこんな映画には
お目にかかれないと断言しよう。

余談だが、とあるシーンでカンチョーされて
ウンコを大量に放出するミッキー◯ウス
そっくりのキャラも登場する。
かの◯ィズニーにまで堂々と喧嘩をふっかける
チョ・ポムジン監督、
最高にアナーキックなその姿勢に拍手!!

※追記:
このブログ内で「ウンコ」22回も言いました。
きっとこの先誰にも破られないであろう(どーでもいい)記録。


(mirai)
だんだん春の足音が近づいてきましたね。
近づいては遠ざかる…の繰り返しにやや焦れてます。

元町映画館、4月のラインナップが決定しました!
この春もおすすめ映画たーくさんでお待ちしてます。



『ピナ・バウシュ 夢の教室』4/7(土)〜4/27(金)

★イベント企画中!決定次第HPでお知らせします!

2009年に急逝した舞踊家ピナ・バウシュ。
ピナがダンス経験のない10代たちとつくりあげる
代表作「コンタクト・ホーフ」の舞台裏に迫るドキュメンタリー。
公式サイト→






『ポスターガール』『IVAW 明日へのあゆみ』(2本立上映)
【一週間限定】4/7(土)〜4/13(金)

★市民社会フォーラム主催の関連イベントあり→

イラクに派兵された米軍女性機関銃手が
帰還後PTSDに苦しみながら人間性を回復してゆく『ポスターガール』
(2011年度アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門ノミネート作)と、
IVAW(戦争に反対するイラク帰還兵の会)の活動を追ったシリーズ最新作
『IVAW 明日へのあゆみ』を2本立で上映。
配給会社マブイ・シネコープのサイト→

※『ポスターガール』海外版予告編





【日本最終上映!】
『ブエノスアイレス』4/14(土)〜4/27(金)

香港映画界の鬼才ウォン・カーウァイ監督の最高傑作を
スクリーンで観れるのはこれが最後!!
亡きレスリー・チャンとトニー・レオンが
愛し合いながら傷つけ合うことしかできない
刹那的なカップルを熱演。

※海外版予告編しか見つかりませんでした…。
でも日本版の予告編が本当にカッコいい!観てほしい!
元町映画館で予告編上映中です。





【本年度アカデミー賞外国語映画賞受賞『別離』公開記念特別上映】
『彼女が消えた浜辺』【一週間限定】4/14(土)〜4/20(金)

元町映画館で5/5(土)〜上映のイラン映画『別離』が
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したことを記念して、
アスガー・ファルハディ監督の前作を一週間限定で特別上映。
スタイリッシュで緻密な心理劇の傑作!
作品紹介→






『テトロ 過去を殺した男』4/21(土)〜5/4(金)

『ゴッドファーザー』の巨匠
フランシス・フォード・コッポラが
ブエノスアイレスを舞台に家族の愛憎と葛藤を
モノクロームの映像で描くドラマ。
神戸のみなさま、お待たせしました!
作品紹介→






『新しき土』4/28(土)〜5/18(金)

16歳の原節子、伝説の初主演映画
75年ぶりのスクリーン上映!
日本初の国際合作映画でもある本作は、
山岳映画の巨匠アーノルド・ファンクと
伊丹十三の父、伊丹万作による共同監督。
公式サイト→




GWには特別企画の「ピンクフロイド特集」も開催!
こちらは追って詳細をお知らせいたします。

(mirai)

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