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気づいたら2月も最後の一日になってました…。
(閏年で助かった?)
あわてて3月のラインナップのご紹介です!
3月は久々の「モトマチセレクション」3連発、
ゲストもたくさん。どうぞお楽しみに!



モトマチセレクションvol.7 映画の灯をともし続ける町に
『小さな町の小さな映画館』3/3〜3/16
★3/3(土)11:00の回 森田惠子監督舞台挨拶

人口1万4千の小さな町、北海道・浦河町で
大正時代から93年続く映画館「大黒座」に
スポットを当てたドキュメンタリー。






『狂い咲きサンダーロード』3/3〜3/9
★3/3(土)19:00の回 石井岳龍監督舞台挨拶
★3/5(月)19:00の回 トークイベント「パンク談義」
石井監督×市田良彦さん(神戸大学国際文化学研究科教授)


最新作『生きてるものはいないのか』公開記念!
石井監督が1980年に撮った伝説のサイバー・パンク・ムービー。
全編、泉谷しげるやTHE MODSらの音楽が彩るカルト作。






モトマチセレクションvol.8 見えなかったものと、見えたもの。
『3.11 A Sense of Home Films』3/10〜3/16
★3/10(土)15:40の回 山﨑都世子監督舞台挨拶

東日本大震災後、河瀬直美監督の呼びかけにより
ビクトル・エリセ、ジョナス・メカス、ジャ・ジャンクー、
ポン・ジュノら世界の映像作家21名が集結し、
“3分11秒”の映像で紡ぐそれぞれの「HOME(家)」。






『INVITATION from SPIKE JONZE』3/10〜3/23

鬼才スパイク・ジョーンズからふたつの愛の物語の贈り物。
初の純愛ロマンス『アイム・ヒア』と
絵本「かいじゅうたちのいるところ」の作者
モーリス・センダックを追ったドキュメンタリー
『みんなのしらないセンダック』。






モトマチセレクションvol.9 遠くの難民、近くの難民
『すぐそばにいたTOMODACHI』
『ビルマVJ 消された革命』両作品とも3/17〜3/23
★3/18(日)12:40〜スペシャルトーク
「ビルマ/ミャンマー難民の今とこれから〜私たちとのかかわり〜」
中尾恵子さん(日本ビルマ救援センター代表)×
箱田徹さん(ビルマ情報ネットワーク・ディレクター)


東日本大震災でボランティアを敢行する在日ビルマ難民を追った
『すぐそばにいたTOMODACHI』、
情報統制のため外国に情報が流れにくいビルマにあって
危険をかえりみず発信し続けるVJたちの活動に迫った『ビルマVJ』。
難民支援と民主化支援を続けるおふたりのトークもあります。








『タンタンと私』3/17〜3/30

世界中で愛される人気コミック「タンタンの冒険」の
作者・エルジェの生涯にまつわるドキュメンタリー。
タンタン・シリーズに込められた本当の意味とは?






『超能力者』3/24〜4/20

強烈な存在感で観る者を魅了するカン・ドンウォンと
正統派美男子の若きホープ、コ・ス共演の哀切のドラマ。
孤独な超能力者と唯一力が通じない男。ふたりのゆく果ては?






『アーチ&シパック 世界ウンコ大戦争』3/24〜4/6

莫大な労力と製作費をかけて作られた力作、
でもそのテーマは“ウンコ”?!
超絶おバカ&お下劣で超絶ハイクオリティな韓国発アニメ!






『ミツコ感覚』3/31〜4/13

ソフトバンクの白戸家CMを手がけた山内ケンジ初監督作。
いびつな日常が生み出すどこかヘンで愛おしい、姉妹の幸せ探し。
毒と笑いが混在する独特の世界観はきっとクセになる!








お待ちしてまーす。

(mirai)

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「マニア」の世界のお話にせず、
ミニシアター「大黒座」からも
少し距離を置いた撮り方がよかったと思います。
映画館90年の歴史というにとどまらず、地方都市の歴史、
それを通じて日本の社会史全体にイメージが広がっていきます。

1950年代に栄えた浦河の町、
そこは農漁業の国であった日本の
センターライン上に位置していたのです。

イカ漁船から金回りのいい漁師さんたちが
降りてきてはカネを落としていく、
町に二館を経営しエンターテイメント事業を
独占支配した「大黒座」は、
今日のシネコンの座にあったともいえるでしょう。

栄華栄耀の中心を去って初めて見えてくるもの、
失われて初めて知ることのできる真実の価値の所在。
そういった人生普遍の皮肉の物語ともいえます。

映画館を周辺から支えている無名の人々の描き方に、
とても現実感、生活感があって好感が持てます。
「浦河映画祭」や「自主制作」が、
かつて行われいまは中断している、
その事情も詳しくは述べられないけれども
容易に推察はできるように描かれています。

形を変え、中心的なメンバーも交代しながら、
それぞれの人が現在可能な形でかかわり続ける姿への
暖かいまなざしが感動的です。

(堀)

土井健司さんの講演、いかがだったでしょうか?

小さな劇場ですので、
監督さんや俳優さんがおいでになるイベントではときどき、
満席お立見になってご不便をかけることもあるのですが、
大学の、それもキリスト教神学という
「とってもメジャー」ではない(といってもたぶん失礼ではない)
分野の先生の講演が満席になるということは、
あまり予想していませんでした。

さすが映画ファンのみなさん、
映画に限らず「面白い」ものには
本当にすごい嗅覚をお持ちです。

ご不便をおかけして
ほんとうに申し訳ありませんでした。

大きなテーマ、短い時間で、
よくあれだけ明快なお話にまとめてくださったと思います。

私が勝手に要約を付けるわけにもいきませんから、
ご用意いただいた「講演要旨」から
結論の部分を丸写しでご紹介しておきたいと思います。

『科学で説明できない出来事が存在する必要があるのか?
奇跡と思われた事象が説明できたところで何が悪いのか?
「葦の海」、あのとき絶体絶命のヘブライ人が救われたということは、
それだけで十分に奇跡ではないのか、なぜあと時あの場所で?

たとえば人と人との偶然の出逢いなども、
予期しないことという意味で「奇跡」と呼べるが、
今日そのような奇跡についてはわれわれは宗教と結びつけない。
宗教vs科学という思考法、対立して理解することで
奇跡というものを貧弱にしているのではないか?』

私も技術者のひとりとして、また信仰者として、
人生の出来事も職業上の経験も、より豊かに理解し
受け入れていけるようになれればなー、と思いました。



映画は、さすがにハネケのお弟子さんらしい緊密な構成、
どのひとつのシーンについて語ってもネタバレになってしまうので、
ご覧いただくしか無いようなのですが、
進行する全身マヒ(多発性硬化症。映画だと、
『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』1998)
の女性を演じるシルヴィー・テステューが見事です。
薄暗いろうそく行列の端っこに映っても物語をリードしているし、
集合写真の真ん中に立っても存在を目立たなくできる女優さんです。

彼女が物語の中心にいることを通じて、
彼女の周囲のだれをも、主役として、
疑問への解答のひとつを担う存在として、
観ることができる映画になっていると思われます。

(堀)

asunaku1.jpg

才能に引きずられ、人生を漂流する
自由で不安定な主人公たち。

明日泣くことを恐れずに、今日笑うことを選ぶのは、
ある意味で人間らしく生きているのかもしれない。

主人公の女が言う。
「生きたいように生きて、泣いたりなんかしない。
好きな事をしたから泣きをみる。それじゃつまらない。
私は絶対後悔しない!」(うろ覚えですが)

本物のアウトローとして生きるには
並大抵ではつとまらない。
宇宙と交信できるくらいでないと!
(宇宙のくだりは作品最後のオチ?だったのか…)


危ういのになんだかゆったりしていて安心して観れる、
昭和の匂いを感じる映画。
なによりも全編にわたって流れるジャズが心地いい!

(エビ)

2012.02.06 ちづる(堀)
chizuru1.jpg

立教大学映像学科学生だった“兄”が、
同学科の教員でもある池谷薫監督
(『蟻の兵隊』『延安の娘』など)の指導の下に
卒業制作として完成させた作品。

卒業を迎えた彼が
映像作家以外の道を選択するラストシーンからは、
これが彼の生涯ただ一つの
劇場公開映画になるのであろうことが予測される。

そこにも、職業作家やそれをめざそうとする
セミプロ作家の作品にはない一途さが感じられる。

自閉症の“妹”を、
自ら理解し他人にも理解させたいという動機で
はじめられた一年あまりの撮影の過程で、
撮影者自身の見方・あり方の変化が
おのずと明らかにされていく。

いかにも既存の「報道番組」風のスタイルを模倣しようとした
前半部分のぎこちなさが薄れ、
撮影者の姿が小さな家族の中に自然に溶け合って、
撮る側と撮られる側の垣根が消えていくかに見える。
その過程こそが、
おのずと青年の成長、長い思春期の模索の終わりを記録した
物語のようになっている。

2月の「元町映画合評会」は、
この稀有なドキュメンタリー作品を取り上げます。

■日時:2月19日(日)13:30〜15:00くらいまで
(『ツィゴイネルワイゼン』の終映後、
『明日泣く』の開映の少し前まで、ということになります)

■場所:神戸まちづくり会館 6階第一会議室
■課題作:『ちづる』
■お客さま:内藤三司さん(NPO法人たんぽぽ福祉会理事長)
      松枝克子さん(NPO法人カフェ・ミロ理事長)

■会場費・お茶代:200円

内藤さんは高砂で、松枝さんは大阪市西区で、
長年にわたってさまざまな障害をもつ仲間の皆さんと
カフェやリサイクルショップを経営しておいでです。
あるいは昨年秋のヒット作『人生、ここにあり!』
(2月4日〜2月17日まで、十三・シアターセブンで上映中)
についても、お話が及んでいくかもしれません。

お問い合わせは、
「元町映画館」でもある程度対応してくれることと思いますが、
基本的には堀(090-8236-2876、yjgxn323あっとybb.ne.jp)
までお願いします。

「元町映画合評会」のブログはこちら→

(堀)

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