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ロマンポルノ誕生から45年を経て、再起動(リブート)された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。そんな新しいロマンポルノを、女性目線で観てみようという「元町女子ロマンポルノ部」第4回!

今回ご紹介する作品は『アンチポルノ』です。



公式サイト→


『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』の園子温監督が、近作に出演の続いている元AKB48研究生の冨手麻妙(とみて・あみ)、深田晃司監督作『淵に立つ』で映画ファンの度肝を抜いた筒井真理子を配して作り上げた作品です。


今回のメンバーはローズマリ子(29)、カナ(32)、スマ子(54)の5名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。

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座談会おやつはついにご飯モノに。おにぎりと唐揚という布陣!





タイトルに込められた意図

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スマ子(54)

スマ子(以下、ス):この作品って、他のロマンポルノの作品とはずいぶん違うような…?

みらい(以下、み):どんな映画だと思ってました?

カナ(以下、カ):私はチラシビジュアルから、オシャレな感じなんだろうなって思ってて。10分に1回の濡れ場っていう決まりもあるし、これまでにけっこう濡れ場のある映画を撮ってきた監督だし、男性が「抜ける」という面をもっと強く出してくるのかと予測してたのに…これ絶対男性抜けないよね?!

み:これなら園監督の他の作品の方がたぶんよっぽど抜けますよね。

カ:そう!『愛のむきだし』とかの方が、もっと性衝動みたいなのが出てた。それが、この企画にぶつけてきてのこれが「アンチポルノ」なのか!と思って。

ローズマリ子(以下、ロ):なんでこのタイトルなんだろうって私も思ってた。

み:この企画のマニフェストをきっちり盛り込んだうえで、「決して抜けない」作品を作るという意図なんですね。

ロ:園子温的やわー。

ス:私はイデオロギーが強過ぎてちょっとどうなのかなって思っちゃった。

カ:もうこれは女性解放宣言ですよ。途中で感動して涙出たもん

み:ど、どこで?!

カ:自由になれ!って、京子じゃなくて筒井真理子さんが言うところ。自由って保証されながら誰ひとり自由じゃないっていうのが心に響き過ぎた…!

み:言葉がとにかく強かったですね。そのイデオロギー論が今回やりたかったことなんでしょうか?

カ:そんな気がする。

み:このマニフェストなんて俺がやりたいことをやるためには何の障害にもならないぜって言ってる気がしましたね。

カ:一定のルールと制作条件を守れば自由に映画を作ることができるという、このロマンポルノ・リブート・プロジェクトの場で、ルールに則って裸を使った表現をしましたけどなにか?っていう着地点ですよね。ポルノが肉体の快楽の部分に帰着するのであれば、むしろそうじゃないところにって。

み:女性の自由みたいなことをえらい言ってましたけど、それを普通のドラマとして描くこともたぶんできるわけで、何もこんな形で言わんでもとも思うんですが、でも同時に結局これがいちばん伝わる形だったような気もしちゃいます。

カ:何よりストレートに、女性の解放を男性が訴えたっていうね。



観やすいPOPさ

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ローズマリ子(29)

ロ:京子が羽織っているコートと真理子さんが着ているスーツ、これ同じ柄ですよね?すごく気になったんだけど。

み:アンリアレイジってブランドのものじゃないでしょうか。コレクションの度に実験的なことをするブランドなんですけど、このモザイク?のショーがあったように覚えてます。

ロ:モザイクかあ。だったら、わざと入れてるよね。ファッショナブルやし、リブートプロジェクトの中でもこの作品は若い人っていうかポルノ映画に慣れない人にも観やすいよね。

カ:旦那さんと2人ででもこれなら観れる。

ス:色彩がすごく計算されてて、画面がきれいやった。『時計じかけのオレンジ』を思い出したな。

み:画面は凝ってましたね。低予算でここまでやるか!って思いました。

ロ:それに、すごく笑えた!真理子さんの変貌ぶりとか、AV男優にしか見えないお父さん(笑)とか、画面と音楽の組み合わせとか。ホドロフスキー作品を観て笑える感覚と似てたなあ。

ス:アングラ感あるよね。人によっては取っ付きにくいのかも。

み:取っ付きにくい作品であることは確かなんですが、ビジュアルや音楽で取っ付きやすく見せている気はします。わからないなりにPOPに観れちゃうっていう。



絶対に“抜けない”ポルノ

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カナ(32)

カ:もうなんなら《ロマンポルノ・リブート・プロジェクト》に対してのアンチくらいの意味があるんじゃない?こういうプロジェクトでもアナタは“へんこ”なんですね、っていう。

み:そう、なんかすごく自意識を感じました。監督が5人並べられた場で、「園子温」をいかに打ち出すかって考えていたんじゃないでしょうか。

カ:こういうプロジェクトに参加しましたっていうんじゃなくて、自分のフィルモグラフィとして残すべく作っている気がする。5人並べられた時にっていうのはことさら考えてるよね。これまでの座談会を見てると、撮った監督の趣味がわかるねっていう感じだったけどこの作品はそうじゃないよね?

み:うまくカモフラージュされてるんじゃないかと思います。「園子温」という仮面をかぶって、その向こう側を見せないようにしてる。監督ごとに、この企画に対するアプローチの違いに驚きますね。それも園子温監督がいなければ気づかなかったことですが。

カ:だから結果として面白いよね。映画ファンはたまらんし、ポルノであろうが何であろうが、こういう企画はこれからもどんどんやってほしい。監督の腕の見せどころでもあるし、観客側にも、表現に対してだいぶ先入観に囚われてるっていうのを突きつけられる感じがある。

み:他の作品は「ロマンポルノ」を撮るんだっていう意思のもと作っていると思うんですよ。マニフェストに加え、ロマンポルノっていう言葉にも縛られている。でも園監督はもはやロマンポルノを撮ろうなんて思ってないんじゃないでしょうか。

カ:タイトルからしてもう確信犯ですよね。アート感というか色彩設計もそうだし、チラシデザインにしても圧倒的にロマンポルノ感がない。何かやりそうだなとは思ってましたけど想像を超えてきましたね。表現の自由ってこういうこと?!みたいな。

み:そしてポルノと銘打たれてるのに男性にも女性にもまったく興奮させないという。

カ:あり得ない設定の中に様々な要素のエロを盛り込むっていう、ある意味ではロマンポルノらしい部分もふんだんにありつつ、でもどのフェチの人でも絶対に抜けないっていう作品。



冨手麻妙の「処女性」を守る園子温監督

み:悶々とした…なんていうか、こじらせ処女の話ですよね。親のセックスとか出すあたり。賛美してるかどうかはわからないけど、「処女性」がテーマなのは確かだと思います。

ロ:男性って処女性への憧れが強いというか、男性にはないものだから聖域だと思ってるんじゃないかな。環境的に子どものころから美術関係の本が家にたくさんあったんやけど、美術でもそれを強く感じてた。

ス:聖マリア像とかね。

み:もはや処女信仰ですね。

ロ:そういうのを見て、逆にエロスを感じるっていうのはあるかもしれない。

み:崇拝の対象になったら、そこはエロスとは切り離されないんでしょうか?マドンナに手を出せないみたいな。

ロ:その、「手を出せない域のエロス」を感じてもらいたいんじゃないかな。そういうポルノ的意識もあるような。わかりやすいんじゃなくてもっと精神的な。

カ:そういうのをイメージしたキャッチコピーっぽいよね。「処女なのに売女 自由なのに奴隷 憂鬱過ぎる日曜日」って。悶々とした処女がパカッと開くぜみたいなことを期待して映画館の扉を開いて、観終わった後はどんな気持ちで観に来たかなんて忘れてしまっていて、このコピーを見て改めてああそうでしたって思い出すっていう。女性ですらエロスを求めて観に来たことを思わず恥じるってくらい芸術性が高い。

み:男性は観たらどうなんでしょうね。これってこじらせ処女の実はけっこう鬱陶しい話だと思うんです。男性ってこういう女性性は理解できないと思うので、観たらポカーンとしちゃうんじゃないのかな。

カ:だいたい、ここに出てくる男性って意味ある?

ス:男性の印象まったくないですよね。ちょこちょこ出てくるんですけど、何も残さずに去っていく感じ。

カ:そして彼女の処女性は守られたまま。冒頭でも、なんでそんな半分パンツずらされた状態でベッドに寝てるのかって、明らかに何かがあったことを匂わせるのに男の人は現れない。

み:男性は彼女の世界には介入できないっていうことなんでしょうか。林のシーンでも素股って言ってましたからね。

ロ:処女やのにすごいこと言うなあって思ってた(笑)。

カ:撮影現場のシーンにしろ、わざと「フリだけでやってます」っていうのを見せてるような意図は感じるよなあ。

み:明らかにパンツ脱いでなかったですもんね。これも全部わざとか…!

カ:彼女の処女性を守ってるんですよ、監督が。体当たりな役をした女優さんって、そのイメージが強くなっちゃうことあるでしょう。門○麦ちゃんとか見るとつい心配になっちゃうっていう(笑)。でもこれは、冨手麻妙さんの裸は見てしまったけど、次の作品も安心して観れるって思う。

み:確かに裸を晒したけど色が付いてない感じですね。

カ:心から悦びを感じて喘いだシーンなんていっこもないもんね。

ス:“快楽”がどこにもない!

み:それも“アンチ”ポルノですね。まさかの処女性。

カ:こんなに見たのに、一体何を見たんだろうっていう。



女性解放宣言

カ:チラシの解説には「小説家兼アーティストとして時代の寵児となった京子が…」って書いてるけど、ほんまにそんな話やったんやろかって思えるほどの煙の巻き方だったよね。

み:確かに、作品紹介とか作品解説とかがここまで用を為さない映画ってないですね。たとえば前情報のない中でこの映画を観て、解説書いてくださいって言われても何も書けない。

ス:何が真実で何が虚構かも観ててわからなくなる。混沌としたまま放り出されるね。

カ:そう!でも、だからといって映画評論家とかにこのシーンの意味はね、とか聞かされても、まあそうなんでしょうけど、それが知りたかったわけでもないし!っていう。ただただ園子温め!って気持ちですよ(笑)。

ス:でもこれはリピートしたくなるかも。こうやって一緒に観た人としゃべって気づくことも多くて、私は観返したくなったな。

カ:いろんな人に感想を聞きたいよね。

み:これまでの3作品は、観た人それぞれが自分の中に評価ができていろいろ話せたけど、今回は自分の中でもこの存在が固まらないままですね。

ロ:カナさんみたいに泣ける人もきっといるんじゃないかな。

み:でも女性解放を真剣に考えている人ほど、これを観ると激怒しそう(笑)。

カ:私にはもはや、平塚らいてう以来の高らかな宣言と思えたけどね。

み:若い人が観ると、プロパガンダになり得る可能性もあるんじゃないかな。そのくらい力強かったですよね。




いかがでしたでしょうか?確かにこれは「問題作」!ポルノ企画に参加しての「“アンチ”ポルノ」を掲げた園監督らしい作品でした。ここには記載しませんでしたが、とにかく筒井真理子さんの存在感と驚きがハンパなく、座談会の途中からは全員が「真理子さま」と呼ぶ事態になっていました(笑)。そのすごさはぜひスクリーンで!

次回はいよいよ最終回、中田秀夫監督の『ホワイトリリー』でお届けします。ご期待ください!

(mirai)

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ロマンポルノ誕生から45年を経て、再起動(リブート)された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。そんな新しいロマンポルノを、女性目線で観てみようという「元町女子ロマンポルノ部」第3回、いよいよ後半戦です!


3作目は『牝猫たち』。



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『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が、新鋭の井端珠里、真上さつき、美知枝を主役に現代に生きる女性の姿を描いた作品です。


今回のメンバーはフラミンゴ(29)、ナナコ(21)、ケイコ(26)、マスター(19)、ミキ(29)の5名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。


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部員からの差し入れでいつもよりお菓子が豪華です




見どころはとろサーモン?!

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ナナコ(21)

ナナコ(以下、ナ):ロマンポルノ初めて観たんですけど、もっとネチョネチョしてて“肉欲”って感じでいやらしいものかと思ってたら、そうじゃなくてびっくりした!思ってるより広い世界なんだなって思いました。あと、音がすごく良くて。

ミキ(以下、ミ):音楽良かったよねー!

ナ:音楽がすごく良かったのもあって、小説を読んでいるのに近い感覚だったな。

みらい(以下、み):なるほど、小説。ちなみにエロ小説は読むの?

ナ:読みますね。面白いです。ライトなものばっかりだけど、いわゆる官能小説みたいなオジサン系も面白そうなので手を出してみたい。

マスター(以下、マ):私も小説好きです。小説は映像より情報が少ない分、隠語を使ったりしてコッテリ描写することが多いので、もっとフィクション感がある。

フラミンゴ(以下、フ):隠語といえば、図書館で隠語の辞典みたいなのを借りたことあるなあ。

ミ:そんなんあるん?!

フ:偶然見つけてめっちゃ面白いと思って借りた(笑)。「イチジク」はナニ、とかひとつひとつ説明されてるの。

ケイコ(以下、ケ):そういえばとろサーモンが出てるのビックリした!しかも縛られてるし(笑)。

ナ:ガッツリ出てたよね。

ミ:前にとろサーモンがテレビに出てたとき、この撮影で乳首とか触られてつい反応しちゃって、「勃ってんじゃねえ!」って何度も撮り直しさせられたって言ってた(笑)。



「ポルノ」じゃなくて「映画」

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フラミンゴ(29)

み:私はこの作品好きです。底辺から這い上がるみたいな、“ドラマ”を必要としない人たちの現代性みたいなものを感じられました。

マ:女の人を描いているのに粘着っぽくなくて観てて気持ちいい。

ミ:サバサバしてるよね。

ナ:3人の人生を観て考えさせられるし、絶望と希望だけじゃないんだなって思った。希望がもしなくなっても、それは絶望じゃないんだって。絶望も希望も関係なしに、「私は生きていくんだ」っていう姿がいい。

マ:うじうじしがちな女友だちに観せたい!この映画の中で誰ひとりとして、仕事が辛いとかしんどいとか泣きごとを言わないし、客が悪いとか店長がムカつくとか自分を被害者にするような発言もしない。誰にも相談せずに自分自身で明日の生き方を考えてる。こういう女の生き様をもっと観るといいと思う。

ミ:卑下しないし、人のせいにしない、自分も責めない。

フ:男性の方がじめっとしてたよね。

ナ:女性たちはまさに「牝猫」。すり寄ってくるけど抱こうとすると逃げるみたいな。

ミ:私は「男ってダメだな~」と思った。特に結依が入れ込んじゃうお客。日常の鬱憤をセックスで晴らしているような気がする。

ケ:この作品は女性たちの性欲とは別の部分でのセックス描写だったので、セックスっていいなあとか興奮するっていう感じはなかったな。

ミ:ドラマとしてガッツリ観ちゃいましたね。これは男性も観て興奮するってことにはならないんじゃないかな。

み:そう考えるとこれはロマンポルノなんでしょうか(笑)?

ケ:もうこれは「映画」ですよ。

マ:“風俗嬢の実態”みたいな、嫌な客とか女同士のドロドロとか汚い部分を出すような作品じゃなくて、映画として本当に面白かった。

ミ:風俗嬢を変に色付けせず、淡々と描いているのが良かった。風俗嬢を不幸なものとみなすんじゃなくて、ちゃんと楽しいと彼女たちに思わせてたのも良かったな。



野良猫としての生き方

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ミキ(29)

ミ:面白かったし、興味深いところがたくさんあった。何もかも無くして「セックスでもしとくか!」みたいな終盤とか。

み:あのくだりは最高でしたね!

ケ:屋上のシーンで「これはクライマックスだな」と思って、そこからは収束に向かっていくのかと思いきや軽快な音楽とともに思ってもみなかった方向にいったので、すごいな~と思いました。

フ:みんなゆるいっていうか、あのまま変わらないんだろうなって思わせる感じでしたね。

ケ:現状打破はしない感じだよね。

ケ:雅子は最終的に店長と一緒になるのかと思いきやそうでもなく。

み:雅子は野良猫ですね。帰れる家はあってもそれを自分の意思で捨ててそうだし、どこにも居着かない感じ。

ケ:この後あの引きこもりのお客さんの家に行くことあるのかな。

ナ:気が向いたら行くんじゃない?店長のところでもどこでも、気が向けばって感じ。

ケ:ああ~。そういう生き方って楽しそうな気がする。縛られないって憧れるなあ

ミ:それでいるには辛い目も痛い目も自分で引き受ける覚悟がないとダメだよね。雅子は強い。「まっすぐ私を傷つけて」なんて、強くないと言えない

ケ:すごい言葉ですよね。

ミ:あの言葉を予告編で聞いて、絶対観たいって思った。

み:あの屋上でのセックスは、結局どっちの意味だったんだろう。

フ:ここは解釈が分かれそうですよね。

マ:雅子見てると、男の人への接し方がすごく参考になるなーって思った。小悪魔っぽいっていうか、ちょっとやってみたくなる。

ミ:雅子の簡単に手に入らない感じは学びたい…!

ケ:真似したらモテるかなあ。



セックスで埋める穴

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ケイコ(26)

ケ:緊縛ショーで遊んだ帰りに、雅子がふと涙を流すシーン「めっちゃわかる」って思った。楽しかったあと独りになってふと涙が出ることがあるんですよ。

ナ:人間がもともと持ってる寂しさみたいな感じ?誰でも独りなんだってふとした瞬間に自覚しちゃうような。

ケ:私の場合は寂しいっていう感情でもない気がする。わけもなく泣きたくなる。

ミ:揺り戻し?

ケ:いろんな感情を常に人って持ってると思うんやけど、それぞれが突出する日常なんてそんなにないじゃないですか。その混ざり合った感じで、うまく言葉にできないなあ…。泣くのに理由なんかないんですよ。でも泣いてるだけじゃなくて歩くっていうのが重要。歩くんですよ、ああいうときは

ミ:一時的にせよセックスで埋まる穴はあるんだと思いました。

み:それは物理的な“穴”じゃなく…

一同:(笑)!オヤジ!

ミ:愛情が介在しないセックスで心の隙間を満たして、でも終わるとやっぱりその隙間は空いたままなんだなぁと。

み:愛し愛されるセックスというのは存在しますか?好きな人とするのはそりゃまあ幸せだけど、好きな人とするのと好きじゃない人とするのと違いってあんまりよくわからない。

フ:罪悪感…とか。好きじゃない人とやっちゃったっていう。

ケ:じゃあセックスから始まる恋愛っていうのはなし?

フ:うーん…いや、ありか。うん、ありだなあ。相手によるのかなあ。

み:大好きな人とセックスしたっていう達成感というか、ゴールテープ切った感はあるかもしれないけど、する内容に変わりはないし、裸で抱き合うのは誰が相手でも気持ちいいでしょ。

ミ:好きじゃないけど肌が合う人と、ものすごく好きだけどしてみたらまったくダメっていうのはどっちが幸せなんやろう。

み:そりゃーどっちも不幸だねえ(笑)。



下着にもキャラクターが

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マスター(19)

マ:ロマンポルノ観たら自分の将来にちょっと不安を覚えちゃうな。恋愛マンガだとそんな風には思わないのに、やっぱりリアリティがあるからかな。

ナ:風俗嬢って、お客に選ばれるという側面があるじゃないですか。女性は選ばれる側なんだって思っちゃうところもあるんじゃないかな。

フ:選ばれるし、受け容れる側だもんね。

み:どう考えたって男のための産業ですからね。

ケ:私はロマンポルノを観ると自分の胸がもっと大きくなんないかなって思う…。

ミ:でもこの作品の女性はみんなささやかな胸だったよ(笑)。

み:下着にもキャラクターが反映されているように感じましたね。話は逸れますが、里枝は脱いだらおっぱい小さいのに、ブラ着けてるときはけっこうモリッとなってて、下着の力すごいって思いました(笑)。

ナ:いや、下着の力はすごいですよ!

フ:あんなん観たら下着ちゃんとしとかなあかんなって、ちょっと美意識高まりました…。みんなキレイな身体やし。

ミ:でも、下着変えると本当に違いますよ。

フ:ずっとブラトップやし…。

ミ:あ!それはもうやめましょう!

フ:えー。今日もブラトップ。

ミ:だめだめだめ。男の人はね、ホックを外したいんだよ!男の人って、下着姿を愛でる人と下着なんてまったく目に入ってない人がいますよね。

み:9割くらいの男は目に入ってないんじゃないの?「早く中身!早く中身!」って思ってますよ。

ミ:下着好きな人もいますよ。「あ、可愛い」とか「キレイな色!」とか言うの。

フ:それ、嬉しい!




いかがでしたでしょうか?

終盤、だいぶ話が逸れてましたが…これもまた女子どうしで話す醍醐味ってところでしょうか。特にこの作品は、女子どうしで観ていっぱい話ができる作品だと思いました。

次回は園子温監督の『アンチポルノ』でお届けします。どうぞお楽しみに!

(mirai)

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ロマンポルノ誕生から45年を経て、再起動(リブート)された「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。そんな新しいロマンポルノを、女性目線で観てみようという「元町女子ロマンポルノ部」第2回です!

2作目は『風に濡れた女』。



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『月光の囁き』『害虫』の塩田明彦監督の作品で、山奥でひとり暮らす男を演じる永岡佑さんと、突然現れた謎の女を演じる間宮夕貴さんが主演です。

今回の参加メンバーはりりこ(35)、ミキ(29)、ゆう子(21)、マスター(19)、みるく(32)の5名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。ロマンポルノ部女子たちの感想や如何に?


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一部のメンバーがブレてます、すみません…




エロいの大好き最年少部員現わる!

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マスター(19)


みらい(以下、み):最年少部員のマスターちゃんは、ロマンポルノって知ってますか?

マスター(以下、マ):観たことあります!

一同:ええっ!

みるく(以下、る):何で観ようと思ったの?

マ:ジャンルは何でも良くて、エロいのが大好きなんです。

ゆう子(以下、ゆ):あどけない見た目なのにエロいのが好きって…これはもう!

りりこ(以下、り):彼女みたいなタイプも映画の中に配置されてて小憎いよね。清純派も肌さらすんだ!みたいな。

ミキ(以下、ミ):や、あーいう女が一番おいしいとこかっさらっていくんスよ!

一同:どうした(笑)。

ミ:すぐ泣ける子ってクラスにいたじゃないですか。でも男って、そういう子の涙と泣けない子の涙の区別なんてつかないじゃないですか!

み:それはつかないね~。

ミ:しおらしい顔してる子ほど怖いですよ

り:だから何があった(笑)。でも女性の強さが全員表れてたよね。誰も泣かないし、みんな状況を受け容れるし。



相手の人生にどう鮮烈にカットインするか

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りりこ(35)


り:ロマンポルノの妙って“設定”だよね。今どきあり得へんリヤカーを白シャツでひいて、古びたイイ感じの椅子があって、コーヒーをドリップし始めたりして。「ロハス・ミーツ・セックス」?みたいな。

一同:(笑)

り:観てる人をどこまで映画の世界に連れて来れるかっていう感じでひとつひとつの小道具もめっちゃ意図して盛り込んでて、楽しんで作ってる感じがすごくした。

る:「10分に1回の濡れ場」ってあった?あんまりそういう印象がなくて、最後にドカンとあったけど。

み:「10分に1回」はルールなので、それに則っているはずなんですが…。

ゆ:そのルールを感じさせないところが、自然で良かった。

り:ストーリーを重視してるんでしょうね。ルールが張り巡らされた箱の中でいかにストーリーに引き込むかっていう。そこに日活ロマンポルノらしさを感じる。非日常のような設定を持ってきて、陰影で女性を描くような。この映画だとソファからずり落ちながらのセックスシーンとか。

ゆ:あの角度良かったですね。

る:冒頭がすごく唐突でビックリした。あのシーンは監督が絶対にやりたくてやったんやろうなっていう気がする。

ミ:ロックオンしたんでしょうね。相手の人生に、どう鮮烈にカットインするかっていうのは重要だと思う。

る:チラシビジュアルにもなってる、食べながらセックスするシーンも監督が撮りたかったんやろうなーと思った。

ミ:あのシーンでかぶりつくのがトマトっていうのがめっちゃエロい!気持ちじゃなくて100%快楽だけのセックスってなんて気持ちいいんだろうかと観てて思いました。普通男の人って、セックスをするためにデートに誘ったり手をつないだりと段階を踏むわけじゃないですか。そうじゃなくて出会ってすぐに「君とセックスしたい」「OK」って感じの方がそこに嘘がなくて気持ちいい。

み:セックスに愛は必要ですか?

ミ:うーん、嘘がなければ愛はなくてもいい。嘘がある方が罪。

る:私もそう思う。

ミ:揺れてるワゴン車を見ながら交わってるときのセックスがいちばん罪深い。それなら気持ちはないけど気持ち良くなろうって言われた方が断然マシ!

り:でもあの場合は彼女も納得してるよね。

み:無抵抗でしたね。

り:女性は結局、待ってるんですよ。“されちゃう”のを。

一同:(笑)



自立したおっぱい?!

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ミキ(29)


マ:女の子は誰推しですか?

み:私は汐里(主人公)かなあ。おっぱいが…

マ:キレイだった!

り:そういう規格があるような感じだったよね。AVと違って大きすぎず、ちょっと小ぶりな感じ。

ミ:小ぶりだけどちゃんとあって、寝転んでもツンと上を向いてる絶妙なサイズ感

り:柏木に憧れている女の子のような、「リアルにささやか」な胸の子も入ってるのがいい。

み:いわゆる“巨乳”が出てこないですね。

ミ:一気にリアルじゃなくなっちゃうんじゃないでしょうか。

み:巨乳はファンタジーなのか(笑)。女性たちはみんな身体がキレイでしたね。

ミ:自立したおっぱい」って感じじゃないですか?

一同:何それ(笑)!

ミ:顔に生き様が出るように、ボディラインにも生き方が出ると思うんですよ。

り:知人の男性が「おっぱいは女の履歴書や」って名言を残してました。

ゆ:ちょっとノートに書いときます!

ミ:みんな強そうっていうか、凛とした女性たちだったから、凛としたおっぱいだったじゃないですか。そこにスポーツ紙の中面に出てくるようなボヨンとしたおっぱいが出てきたら、女性の印象そのものが変わっちゃう。

み:じゃあこの脚本のこのキャラに合わせると、自立したおっぱいの持ち主しか出られないってこと?

ミ:そうじゃなければ説得力ないし、世界観が崩れちゃう!

る:絶対おっぱいオーディションしてますよ。

み:それは…この映画を観ても男性では気づけない部分じゃないかな。

ゆ:同じ女性だから見えるんですよね。この女性は自分を持って生きてるな、あ、やっぱりおっぱいも自立してるなって。

ミ:だって上向いてたじゃないですか。

ゆ:坂本九(笑)?!

ミ:みんな「私はこの身体で生きていく」っていう感じでしたね。男を楽しませるための身体じゃなく、私自身の身体だっていう。



セックスに言葉はいらない!

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みるく(32)


ミ:湿度高いエロがあんまり好きじゃないので、カラッとしてるのが良かった。

み:でも後半の絡みではほど良い湿度があって。感情的に湿度が低いからいいんですよね。

マ:やってる時にセリフがないのが良かった。

ミ:あーわかるわかる!最中に愛してるよとか状況解説とかいらんよね。僕と君が今ひとつになって…とかわかってるし!

み:そんなこと言われたことないわ(笑)!

る:AVだったらもっとセリフあるもんね。

マ:バンバン言いますよ、男も女も。言わされてる感満載のセリフが(笑)。

り:今日の作品も声のグラデーションが効いてましたね。作家に憧れる女の子はクンクン言ってるし、年配の女はギャンギャン言うっていう(笑)。

み:喘ぎ声でもキャラが出ますね。

ミ:作り物っぽい感じがなかったですね。演技であれだけできるなんてすごいですよね。

マ:素人モノAVマスターとしては(笑)、喘ぎ声は監督のロマンが入ってたように思えました。フィクションとして作っているというか、映画としての演出じゃないかな。



観ると塩田監督の好感度が上がる?!

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ゆう子(21)


り:女性にもロマンポルノのファンがいるっていうことが今日これを観てよくわかりました。監督たちがどこにロマンを感じているかというのがよくわかるし、塩田監督はその愛を受け容れてくれると思う!

ミ:この人がタイプ」って言ってるようなもんですよね。

み:ロマンポルノ・リブートの5作品は完全オリジナルが条件で、ほとんどの場合監督自身が脚本も書いています。そうすると監督それぞれの女性観とかセックス観、俺のロマンが入ってきますよね。

り:塩田監督は「ぐいぐい来てくれ、女豹!」って思ってるんですよ。

る:私は大人っぽさを感じました。大人の発想というか。

り:それは監督が枯れてきてるからよけいに?自分の男性性の衰弱を身体で感じ始めたときに、力で凌駕できないと「カモン女豹」ってなるんですよ。

ミ:でもそれはかつて自分も狩人だったからですよね。草食系の男子たちは、枯れてきてもそうはならない。

る:自分が体験したことないからロマンとして描いているというのもありでは?

み:でも童貞というわけじゃないので、ロマンを描くにしてもそこに自分の哲学が入ってきますよね。

る:それは絶対入りますねー。

み:塩田監督の好感度めっちゃ上がりました、この映画観て(笑)。



女の子に観てほしい

み:これは女の子に観てほしいですね。

マ:女がみんな女々しくなくて、カッコいいよって言いたい。女の子の方が大人びてるし、こういうの楽しめると思う。

る:でも元町映画館で上映してるっていうことで、観に来やすいんじゃないかな。興味ある子はいるだろうし。

ミ:ただエロを描いてるってわけじゃなくて、性の視点から生を描いてるんだと思う。

り:5作品を観て、女は男のロマンを嘲笑うのか許容するのかっていうリトマス紙になり得るのも面白いよね。

み:監督は全員男性ですからね。

り:私たちは今日塩田監督を受け容れてしまってるわけですよ(笑)。他の監督の作品も観なきゃって気になってます!

み:女友達を誘うならなんて言いますか?

ミ:自立したオッパイ観に行かない?」かな。

一同:(爆笑)

ミ:これ観た後にビール飲みに行きたい!

り:オッサンやん(笑)。




いかがでしたでしょうか?

AVを愛好するマスターとゆう子のAV話や女子の性欲についてなどここではとても書けない話や(ご想像ください)、時代で求められる“声”の変化や少子化問題の解決案など、社会派な話題も出たりともりだくさんの座談会でした。一部しかご紹介できないのが残念です。

次回は白石和彌監督の『牝猫たち』でお届けします。週末からはいよいよ上映開始!ご期待ください!

(mirai)

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「10分に1回の濡れ場」が代名詞、1971年~88年にかけて映画会社・日活が制作し一時代を築いた成人映画シリーズ「ロマンポルノ」。予算が少ないため若手監督や脚本家が活躍したり、決まり事さえ守れば制約がほぼなく自由に表現ができたりと、マイナス要素もプラスに転じ世界的に高い評価を得る作品も多く生み出されました。

そんな自由な作風のロマンポルノをもう一度再起動(リブート)しようというのが、今回の「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」です。現在活躍中の監督5名が下記のルール下で制作しました。


・上映時間80分前後
・10分に1回の濡れ場
・製作費は全作品一律
・撮影期間は一週間
・完全オリジナル脚本
・ロマンポルノ初監督



そんな“新しい”ロマンポルノ作品を、女性目線で観てみようというのがこの「元町女子ロマンポルノ部」。5作品それぞれを部員で鑑賞し、感想を座談会形式でお届けします。


第1作目は元町映画館で3/11より公開する『ジムノペディに乱れる』。



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『GO』『世界の中心で、愛を叫ぶ』『ピンクとグレー』の行定勲監督の作品で、板尾創路を主演に、芦那すみれや岡村いずみが彼のまわりを彩る女たちを演じます。

今回の参加メンバーは明美、ウロコ、餃子の3名。進行は元町映画館スタッフのみらいです。さて、ロマンポルノ部女子たちはどのようにこの映画を観たのでしょうか?


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おやつを用意して座談会始まり始まり〜





裸が、好きなんです

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ウロコ(27)


みらい(以下、み):今日はよろしくお願いします。この中で、ロマンポルノを観たことがある人はいますか?

ウロコ(以下、ウ):はい!シネ・ヌーヴォの旧作特集を観に行きました。前から観たいと思ってたけど一人では行きにくいし、最初は男性と行った方が安心かとSくん(某映画館スタッフ)を誘って行きました。でも本当はピンク映画館に入りたいんですよ。

明美(以下、あ):私も新世界の成人映画やってる劇場に行きたくて、Sくんに連れてってーって言ってたのに先日ポシャったんですよ。行きたかったー。

餃子(以下、ぎ):Sくんめっちゃ誘われてる(笑)。

ウ:普通の友だちより映画の仕事をしてる人の方が誘いやすいというか、一緒に行ってくれそうだなって。

み:なんでピンク映画館に行きたいの?

ウ:子どもの時に…

一同:え、そんな昔から?!

ウ:いやいや(笑)、子どものころ住んでた町にエロい映画館があって、その看板をいつも見てたんだけど入れないしそこに自分が関われないのがなんかイヤだなって思ってて。

あ:だいぶ好奇心旺盛ですね(笑)。

ウ:あのね、変なこと言うようだけど…裸が好きなんですよ

一同:(爆笑)

ウ:最近そうだなって気づいたんですけど。

ぎ:えらいカミングアウトきましたね(笑)。

ウ:今ヌードデッサンに通ってるんですけど、描くのもそうだし自分でヌードモデルもやりたいと思ってるんです。



ロマンポルノは“男のロマン”?

み:シネ・ヌーヴォで初めて観たロマンポルノはどうでしたか?

ウ:村川透監督の『白い指の戯れ』を観たんですけど、笑える映画でエロさは感じなかったです。当時の若者にとってはエロかったのかもしれないけど、今観ると全然“エロ”じゃないですね。

ぎ:でも「全部見えすぎる」ってのはエロくない気がする。今日のはみなさんエロかったですか?

あ:ていうか、古谷監督(板尾創路演じる主人公の映画監督)元気過ぎません?毎日…

一同:(笑)

み:私は今日これを観て、エロいと言うよりなるほどこれは「男のロマン」だなって思いました。

ウ:男性の欲望に向けられているからか、いろんなシチュエーションで行為がなされているっていうのが非日常ですね。

み:まぁ、夢のような一週間でしたよね(笑)。

あ:すごいモテモテでしたね。

ウ:チラシにラブストーリーって書いてあるんですが…

あ:え、ラブストーリー?!確かにラストの奥さんとのくだりはラブと言えなくもないか…?

ウ:私はそこいらんなって思った。わざわざラブストーリーに持っていかなくても、いろんな女とセックスするっていう話で良かったんじゃないかな。

み:ていうか、「入院中の奥さん」がすでに男のロマンという気が…

ウ:ポスターのこのシーンも完全にロマンですよね。

ぎ:じわじわ足を開くところとか、「恥ずかしがる痴女」っていう。

あ:脱がしたらあんなやらしい下着つけてる看護婦さんも!

ぎ:古谷監督の元嫁もですよ。ツナギの下にTシャツも着ずにあんな繊細な下着つけて、抱かれる気マンマンやん(笑)!

ウ:いやー、ロマン詰まってますよね。



正常位はロマンだった?!

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明美(21)


み:でもこういう男性が好きな女性はいますよね。

ぎ:私は嫌だけど…自分がいないとダメって思わせる男いますね。私は古谷より、元嫁に迫る変態おじさんの方が好きです(笑)。一途じゃないですか。同じクズならあっちの方が扱いやすそうでいい

あ:「扱いやすそう」ですか…。その変態おじさんと元嫁の場面だけは、セックスの滑稽さを撮っている気がしました。他の濡れ場とは違って、ちょっと引いて見ている感じ。

ウ:もっとすごいシーンがあっても良かったんじゃないかな。いつも同じようにしていると観ている側としてはちょっと飽きちゃう。

ぎ:体位がけっこう普通でしたね。

ウ:それもある意味ロマンなのかも。正常位とか。

ぎ:外での濡れ場なんて「立ってヤれよ!」と思いました(笑)。寝るのかよ!って。

み:それはやっぱり古谷が中年だからじゃないでしょうか…

ぎ:でも毎日ヤる元気はあるのに!

あ:それがやっぱりAVとの違いなんじゃないでしょうか?見せ方の違いというか。でも古谷も一生懸命なんですよ…

み:まさかのフォロー(笑)。



たくさん出てくる裸を楽しもう!

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餃子(33)


み:安里役の岡村いずみさんは、この作品でブルーリボン賞新人賞を獲得しました。

ぎ:女から見てもすごく可愛かった!最初ワガママな感じとか。

ウ:私もやっぱり安里ちゃんがエロいなって思いました。身体も。

ぎ:身体では冒頭に出てくる隣の痴女が一番好きだな。いいおっぱいしてました

ウ:あのツカミは良かったですよね。佇まいがもうエロいし、これは何か来るなって(笑)。観ているうちに裸も見慣れてくるので、それぞれの“形”をじっくり見てました。わざわざ言わないだけで、やっぱり裸はみんな好きなんじゃないかな。いろんな人が出てくるし裸を楽しむにはピッタリですね。



監督たちの抱く「ロマン」が見えてくる

み:これはけっこう監督自身が見えてくる作品なんじゃないかという気がしていて、そう考えると面白い企画じゃないかな。

ウ:そうですね。他の作品も観比べてみたい。

あ:私はこれが初めてのロマンポルノなので、ここからいろいろ観ていきたいと思いました。

ぎ:それぞれの女性観や男のロマンが見えてきて、観終わった後に友だちとめっちゃ盛り上がれそう(笑)。





いかがでしたでしょうか?

座談会は1時間の予定だったんですが、結局2時間以上しゃべっていました…。女子だけで集まるとけっこうキワドイ話も飛び出したり、かなりの盛り上がり。いやー、めちゃめちゃ楽しかったです。

話の中で何度も、「男子だったらどう観るんだろう?」という疑問が飛び出しました。男子部もやってもらえば良かったなとちょっぴり後悔。

女子どうしでも男子どうしでも男女ででも、これは誰か(ただし腹を割れる相手で)と一緒に観て後でいろいろしゃべるとかなり盛り上がります。かくいう私も、映画の感想よりもその後しゃべったことの楽しさが記憶されています(いいのか?)!

次回は塩田明彦監督の『風に濡れた女』でお届けします。乞うご期待!

(mirai)

みなさま、こんにちわ!元町映画館の斉藤です。

今回はアンコール上映のご案内です。

昨年も同じ時期にアンコール上映を開催しましたが、
今年もやります!!

「見逃していた!」という方も…
「また観たかった!」という方も…
「ノーマークだった!」という方も…
ぜひこの機会にご鑑賞くださいませ!!


作品選定は昨年同様、お客さまの投票結果を反映させました。
2015年当館では計179本の映画を上映しましたが、一体どの作品が選ばれたのか?!

気になるBEST10の発表と、アンコール上映作品(1位〜4位)をご紹介します!


第10位 『FORMA』
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坂本あゆみ監督衝撃のデビュー作が公開期間が短かったのにも関わらず堂々ランクイン!邦画の新たな才能を紹介する企画「JAPAN NEW WAVE」該当作品で、次回作が待ち遠しい大注目の監督のひとり。


第9位 『ザ・トライブ』
『ザ・トライブ』メイン画像
聾唖者の寄宿学校を舞台に設定することで、全編が手話だけで描かれる、つまり台詞が一切排除された異色の作品。分かりにくい映画かと思いきや、饒舌に語りかけてくる、新たな映画体験!



第8位 『神々のたそがれ』
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ストルガツキー兄弟のSF小説を映画化した巨匠アレクセイ・ゲルマン監督、最後の傑作!起承転結なし、分かりやすさ皆無だが、強烈な印象を残す!これこそ映画館で観てほしい映画!


第7位 『共犯』
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台湾の新鋭チャン・ロンジー監督作。エンタメに徹しつつ映画通も唸らせるスマートな語り口が素晴らしい!川島小鳥さんの写真集『明星』でおなじみヤオ・アイニンさんも出演!


第6位 『薄氷の殺人』
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『グランド・ブダペスト・ホテル』『6才のボクが、大人になるまで。』など並み居る強豪を押しのけ第64回ベルリン国際映画祭で金熊賞受賞!個人的にもう一度スクリーンで観たかった作品。



第5位 『ソレダケ / that's it』
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ブラッドサースティ・ ブッチャーズからの熱烈なラブコールから生まれた石井岳龍監督(ex石井聰亙)によるロック映画!劇場が揺れていました...!!


これよりアンコール上映作品です

第4位 『Mommy/マミー』
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いま最も熱い視線を集める俊英グザヴィエ・ドランの第5作。15歳の息子スティーヴを育てる気の強いシングルマザーのダイアン。スティーブはADHD(多動性障害)のため情緒も不安定で、そんな息子との生活に右往左往していたが、隣家に住む女性教師のカイラと親しくなったことから少しずつ日々に変化が訪れる。常識に囚われない挑戦的な作風にも注目。


第3位 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
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人気バンド「ベル・アンド・セバスチャン」のスチュアート・マードックが自身の同名ソロアルバムを映画化。拒食症で入院している少女イブは病院を抜け出して訪れたライブハウスでアコースティックギターを抱えた青年ジェームズと知り合う。やがてその音楽仲間キャシーを含めた3人で音楽活動を始めて...。物語を彩る70年代風のポップなファッションや音楽が心地よい。


第2位 『百円の恋』
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実家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた女性が、ボクシングを通して変化していく姿を描く。安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝き、足立紳が最優秀脚本賞を受賞した。離婚して出戻った妹とケンカした一子はやけになって一人暮らしを始める。百円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道、中年ボクサーの狩野と出会い…。


第1位 『ハッピーアワー』
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お客さまによる人気投票堂々の第1位(ちなみにスタッフ間でも1位)。30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。しかし、純が1年にわたる離婚協議を隠していたことが発覚したことにより4人の関係にも波紋が広がる。本作では現代に生きる女性を等身大で描き、誰の身にも起こり得る物語として普遍的な問題を提示する。



ということでアンコールは
『Mommy/マミー』『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
『百円の恋』『ハッピーアワー』に決定いたしました。 パチパチパチ


投票結果はいかがでしたでしょうか?
「わたしの大好きな作品がランクインしていて嬉しい!」「あれ? おれの大好きな作品が入っていない!」いろいろな声がありそうですが、順位がどうであれ、自分が大好きだと言える作品に出会えることは素敵なことですよね。
それぞれに自分が熱を込めて語れる作品があるようで、コメントを読んでいても楽しかったです。

とはいえ、自分の好きなジャンルだけに偏っていく(これがほとんどの人のの鑑賞スタイルなんですが…)のは少しもったいない気もします!

上位に食い込んだ作品はラインクインしただけに、何か作品の中に強い魅力があるはず。その秘密は観てみないことには分かりません!食わず嫌いをしていた方は、みんなが大好きだと言ったこれらの作品を、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

(スタッフ間の投票結果もぜひご覧ください 


今回の特集タイトルはすばり「やっぱ、好き!」。
みなさんの「やっぱ、好き!」を集めた「2015年のアンコール上映」
ぜひご来場ください!

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一般1500円/3回券3600円
『ハッピーアワー』は長尺のため3部構成になります。3回分の料金になりますのでご注意ください