思い起こせば、前回の登場から四年経ちました(→)。
 

その間、いくつかの台風や豪雨もありましたが、ビルには幸い何事もなく、映画館の営業をつつがなく続けていただくことができました。ひとえに皆さまのご配慮・ご心配のたまものです。やれやれ。ほっ。

老舗の街「元町商店街」にも、ゆるやかなりに時代の流れがあり世代の交代があり、この間、映画館東側のいくつかのお店が閉店しました。なかでも、「元町映画館」の第一応接室を(勝手に)兼ねていただいていた名店「喫茶ウィーン」さんの閉店は、長年お店を支えてこられたご夫婦のハッピー・リタイアにともなうものとはいえ、神戸の喫茶店ファンのひとりとしては大変残念なことでした。
 

すでにお聞き及びの通り、これらのお店のあったスペースに新たにビルが建ちます。一階・二階は店舗・事務所、三階以上がマンションになるということです。施工は生和コーポレーション株式会社神戸支店さん(以下SEIWAさん)。きっと立派なビルが建って、人気のお店がオープンし、四丁目の街の賑わいも更に増すことになるでしょう。

しかし、立派なビルが魔法のようにポンとできるわけではないので、完成までには長い工事の期間が必要です。先日はSEIWAさんから取締役さんも挨拶に見えられ、繁華な商店街に面した工事ということで、もちろん安全や騒音には必要な注意を払って作業を進めます、とのことでした。建物も、一部のうわさにあったような「超高層」ではなく、8~12階のものになる見込み、「図面」が決まってお役所の許可が下り、本格的な工事に入るのは来年の夏以降、とのことでした。
 

映画館のほうでは、施工業者さんにも工事の期間・時間等にご配慮いただきながら、上映・鑑賞に支障が出ないように、最大限の努力をしていくことになると思います。9月16日には現場責任者の方がおいでになり、映画館側からの要望を聞いていただきました。

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まずは映画館東から南に広がるいくつかの既存建物の解体工事ですが、更にそれに先立って隣接する映画館東側の壁に防音パネルと防音シートを設置していただくことになりました。工事は10月11日から約一週間。さらにそのためには既存のブロック塀を撤去しなければなりませんが、それも『マリア・カラス』の上映終了後、10月8日朝から素早く、ということになりました。9月27日には早朝上映前に、さっそく下検分においでになりました。

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27日午後からは、映画館とSEIWAさんで工事中の「遮音」についての検討会を開きました。

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映画館の開設に際してお世話になった「人・まち・住まい研究所」(→)の建築士・浅見さんも助言に来てくださいました。高音域の騒音はかなり閉じ込めることができる、低音域、振動に近いものほど難しい、とのことですが、今後もいろいろな工事の影響を見定めながら、本工事に向けてご一緒に検討を続けていこうと思います。


という次第で、施工業者さんサイドもご努力下さいますが、なにぶん巨大な機械で膨大な資材を動かす作業ですから、資材や機械の不測の動きということは、時には起りえることです。またそういった際には、関係する作業員さんの安全が最優先にされるべきなのも、当然のことです。なにかの機会に音が漏れてくるようなことがあったら、あ、何かあったのかな、でも無事でよかったな、と曲げてご了解ください。音の漏れが度重なるようなら、映画館スタッフにお申し越しください。業者さんと協議・交渉の上、対応します。

今後も工事の進行や業者さん、近隣・商店街との交渉の進展など、「元町館」ビルの保全についての情報は、このブログでお伝えしながら、どうしても必要なご支援・ご援助も、ときにはお願いすることもあるかも、と思います。よろしくお願いします。

(堀)


みなさまは昨年、何本の映画を観られましたか?
そのうち元町映画館で観て印象に残っている作品はあるでしょうか。

毎年恒例、BEST10企画を今年も開催します!

2015年に上映した作品の中から、
みなさまの「これ!」と思う作品に投票していただき(何度でも投票OK)、
投票結果の上位作品を春にアンコール上映いたします。

2Fロビーに2015年に上映した作品のチラシをずら〜〜〜〜っと貼り出しています。
眺めているだけでもけっこう楽しいのでぜひ見に来てくださいね。


さて…

みなさまの投票の前に、
元町映画館スタッフによる2015年のBEST10を発表します!

これがいつもお客さま投票と全然違う(!)結果で面白いです。
さて、みなさまのお気に入りの作品はあるでしょうか?





(ドラムローーーール♪♪♪♪)





★第10位『イロイロ ぬくもりの記憶』
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comment
観終わったあと心に何かジーンと残るものがある映画でした。
 ほんと上手く行かない、上手く伝わらないことだらけだよなあと思いました。
子供、母親、お手伝いさん、それぞれからの視点が痛いほどわかる。
勝手に未来のエドワード・ヤンと思ってます。



★第9位『ローリング』
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comment
柳英里紗ちゃん最強に可愛かったです。
観る前の予想の斜め上を行く映画でした。



★第8位『サイの季節』
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comment
今作はスコセッシが宣伝番長(?)ということで、ちょっとヤバい匂いぷんぷんでした。
 が、観てみるとあまりの素晴らしさに、要らぬ心配でした。そればかりか新境地に
 達した感まであり、巨匠でメジャーになってもゴバディは信用できそうです。
何度も見たくなった作品。
美しい映像と作品の中に登場する詩が叙情的で染み入る。



★第7位『FORMA』
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comment
無音のエンドロールが痛かったです。
こんな悪意の塊みたいな映画を観れるなんて
 だから映画ファンは辞められんなと思った映画です。
この作品は驚きました。ハネケとアンゲロプロスを足したような、
 効果を理解した上でのロングショット&長回しとでも言いましょうか、
 それでいて女性にしか描けないような作品です。



★第5位(同票2作品)『わたしの名前は…』
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comment
何をしてもセンスの良さが勝ってダメなところが見当たりません。
 何度観ても新発見する類いの映画だと思います。



★第5位(同票2作品)『私たちのハァハァ』
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comment
SNSでしかコミュニケーションを取ることのできない薄い関係性の描写など
 松居監督、ほんと素晴らしい~
もはや自分の中では単なる映画としては観れないです。
 これからもことあるごとに思い出すことになると思います。
 何かの熱烈なファンだった、何言ってんだ今もファンだよ!という人はぜひ!
全員の気持ちが分かる。好きに温度差があるのも分かる。
 まさに青春。



★第4位『螺旋銀河』
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comment
話はもちろん実景が綺麗なのが印象的。
自分たちと同じ日常を描いているはずなのにちょっと見たことない世界というか、
 日常の中に潜む非日常をこっそり覗き見している気分になりました。
新人ながら、面白い手法で映画を撮り、それが巧く作用した作品だと思います。



★第3位『百円の恋』
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comment
最後30分くらい涙が止まらなかった。
中盤からの何かに取り憑かれたようにボクシングに打ち込む一子の姿は
 本当に圧巻でした。
他の女優さんならここまで成功しなかったのでは?
なにをどうしたって胸が熱くなりました。



★第2位『Mommy/マミー』
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comment
圧倒的なスピード感、映像美、とにかくドランの才能が素晴らしい。
これ以上の作品に、私は出会えるのだろうか。
ドラン真骨頂がきたと思います、今後も期待!
良作を、しかもほぼ1年に1本というハイペースで生み出し続ける
 グザヴィエ・ドランの紛れもない才能に脱帽!



★第1位『ハッピーアワー』
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comment
濱口監督の作品を上映できて感無量です。
冗長とも思える長さの中に、心に残るセリフやシーンがあります。
 観てよかったと思えたのが嬉しい。
5時間17分他のお客さんと共闘した感じ。これぞ映画体験!
観終わった後ほとんどの観客に「あれは5時間17分の時間が必要だよね」と
 思わせてしまう、その力にビックリです。
期待しても良いものが出てくる濱口監督はやはり尋常じゃない所にいて、
 こんな感じの映画ならいつでも作れそうな、そんな余裕すらありそうです。
濱口竜介監督の作品には不思議な時間が流れる。




いかがでしたか?
みなさまの大好きな作品や共感できるコメントを見つけてもらえたら嬉しいです。
動員とまったく比例しない結果というのがスタッフならでは!?

次はみなさまの番です!
たくさんの投票、お待ちしております!!!

(mirai)

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 illust: ASANO PEKO →



あけましておめでとうございます。


2015年はどんな年でしたか?
そして、2016年はどんな年になるでしょう。

素敵な映画との出会いがさらに増えると嬉しいですね。
みなさまの映画ライフの充実に元町映画館も一役買えるとなお嬉しいです!


元町映画館では、2016年は若手監督を応援する独自の企画
「JAPAN NEW WAVE」を強化していく年にしたいと考えています。

監督やキャストが無名というだけで、インディーズ映画というだけで、
どれだけ作品が素晴らしくても観てもらえないことが多い若手監督作品。
でも、そんな中には私たち劇場スタッフとしても、
そしていち映画ファンとしてもお客さまに全力でおススメしたい
力のある作品が少なくないのです。

「この企画のおかげでそういう映画と出会えた」
そう言っていただけるように、スタッフ一同精進していきたいと思います。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。


元町映画館 支配人
林 未来

(mirai)




8/8(土)から公開される『劇場版ムーミン谷の彗星』原作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド出身であり、フィンランド国民文学賞も受賞しています。

子どもから大人まで絶大な人気を誇る『ムーミン』作者の出身地の北欧にちなみ当館では元町商店街にあるNatural House神戸店さんとご協力しまして、当館だけの特別なサービスをご用意しました。

①Natural House神戸店の商品レジにて10%OFF(一部商品を除く)
条件:今作をご覧のお客様全員に配布する特製チラシをレジにて掲示するだけ。
※2000円以上のご利用必須


②Natural Houseオリジナル野菜ジュースプレゼント
飲めば他の野菜ジュースはもう飲めない!と言っても過言ではないNatural Houseのオリジナル野菜ジュース。こちらを本作をご覧のお客様に先着でプレゼント致します。
※先着順、無くなり次第終了
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③Natural House神戸店にて特別コーナー設置
シリアルや生鮮食品などここでしか手に入らない商品もあるかも。①の割引サービスも勿論該当致します。まだシリアルを食べたことが無い人はやみつきになること間違いなし!

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知る人ぞ知る、元町映画館と神戸元町シネマスタートのコラボ企画
「MOEBONプロジェクト」。

MOEBONとは、元町映画館の映画本の略。

ズバリ!
元町映画館ならではの“映画本”を作ってしまおうというのが、このプロジェクトです。

そのために、昨秋「MOEBONキホン文章教室」を開催。→

そして、その参加者らで作ったMOEBON第1弾「元町映画館でみた!」が、
Amazon「Kindle」にて、5/9創刊しました!

そしてMOEBON第2弾にむけて「文章教室&電子出版入門」を開催します。

内容としては、昨秋開催の「MOEBONキホン文章教室」&「MOEBON実践教室」の改訂版。
さらにこれからAmazonで電子書籍に挑戦しようという方向けのお話をする予定です。

映画レビュー原稿(新ネタ)を題材に、いかに文章の完成度をあげるかの
シミュレーションもありますので、ブログの文章力アップにもお役に立てるかも。

ちなみに、MOEBON第2弾ご参加の方には、実際の映画レビューを書いていただき、
編集者の原稿チェック、校正、電子書籍に掲載(売れ行きに応じて原稿料出ます)など、
実際の映画ライターをまるまる体験していただきます。

ぜひ、ご参加くださいませ。

【当日の内容(予定)】

・MOEBONの紹介
・初心者向け 電子書籍の作り方[Amazon Kindleを利用した方法]
・ブログにも使える基本的文章テクニック
・文章を書き直してクオリティをあげるシミュレーション

日時:5/10(日) 15:00~17:00(開場14:50)
場所:元町映画館 2F[兵庫県神戸市中央区元町通4-1-12]
参加費:3800円(元町映画館の入場チケット2枚付き)

参加のお申し込みはこちらから→

Facebookイベントページからもお申し込みいただけます→

(中)